「紙ナプキンは子宮を冷やす」は誤り。生理痛の疑問に医師が答えます
女性にとって、生理の悩みは尽きないもの。毎月起こるものだからこそ、正しい知識と行動を心がけていくことで、よりストレスなく生理期間を過ごすことができます。
女性のための総合クリニック・イーク表参道の副院長で、産婦人科医の高尾美穂先生の最新著書『オトナ女子をラクにする心とからだの本』では、「女性ホルモンと生理の関係」や「妊娠のメカリズム」、「体を整えるいい習慣と食事のこと」など、女性の体と心の悩みを解決に導く内容を解説しています。
今回は、生理痛の疑問を解説してくれました。
生理の1週間ほど前になると、イライラしたり、むくんだり、肌があれたり、便秘になったり…。つらさや感じ方に個人差はありますが、女性の約70%以上の人が、生理前に何かしらの不調を経験しているとされています。
PMSに悩む人に知っておいてほしいのが、「PMSが起きるのは、卵巣が正常に機能している証」だということ。ちゃんと体がめぐっているサインと捉えて、前向きに対策していきましょう。
不調は、低用量ピルや漢方薬で緩和することができますし、セルフケアとしては運動も効果的です。(なお、PMSにおいて低容量ピルは保険適用外です)
「生理痛は子宮の冷えが原因だ」と言われたことはありませんか?
人は体温を一定に保てる恒温動物なので、外から体を温めても、内臓である子宮が温まることはありません。
体を温めることで痛みがラクになる方もいますが、根本的な解決にはならないのでその点はしっかり押さえておきましょう。
毎回、生理痛がひどい人は、子宮内膜症など、子宮や卵巣に何かトラブルを抱えている可能性があります。セルフケアも大切ですが、まずは婦人科で相談することをおすすめします。
PMSがつらいのはよくない兆候?
お腹を温めれば、生理痛はよくなりますか?
『オトナ女子をラクにする心とからだの本』 オトナ女子が不調を感じたときに、まず読んでみる入門書 |