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悲しみ広がるイギリス、「愛するママ…」と新国王がテレビで感動の演説

 イギリス史上最長となる70年にわたって在位したエリザベス女王が8日(現地時間)、96歳で他界した。これにより、英王室の主要メンバーの称号が変わり、長男のチャールズ皇太子が新しい国王に即位し、ウィリアム王子が皇太子になった。一方、英王室離脱以降、ロイヤルファミリーとの確執がささやかれているヘンリー王子夫妻が、皇太子夫妻とともに姿を見せ、英国民を沸かせた。

「愛するママ…」新国王がテレビ演説

 10日(現地時間)、エリザベス女王の死去にあたり、長男のチャールズ3世が新国王に即位したことが正式に発表された。これに先立ち、チャールズ新国王は9日夜、国民に向けてテレビ演説を行った。 「この国や世界中で数えきれないほどの人々が、この限りない喪失を深い悲しみで受け止めていることでしょう」 「女王がいかに多くの人々に敬愛され、支持されていたかを知ることは、私にとって最大の慰めとなることでしょう」  73歳という同国史上最高齢で君主に即位した新国王は、亡き母を追悼し、こう語りかけた。 「愛するママ。あなたが大切な亡き父のもとへ最後に旅立つ前に、これだけは言わせてください。ありがとうございました」

ウィリアム王子は「皇太子」に

 新国王はまた、このたび「クイーン・コンソート(王妃)」となった妻のカミラ夫人についても言及。「私の愛しの妻、カミラの愛情深い助けを頼みにしています」「結婚してから17年間、公務を忠実に行ってきたことが認められ、妻は私の王妃となりました」と述べて、自身の国王即位に伴ってカミラ夫人が王妃となったことを明らかにした。
 エリザベス女王は今年2月、チャールズ皇太子(当時)が王位を継承した際には、「カミラ夫人が“Queen Consort(=王妃)”と呼ばれるようになることを心から願っている」と明言。カミラ夫人は元々、チャールズ皇太子とダイアナ元妃の結婚生活を破綻させた不倫相手として知られていたことから、この女王の声明はきわめて異例と受け止められていた。  さらに、長男のウィリアム王子が皇太子に、妻のキャサリン妃が皇太子妃となったことも明らかにされた。  王位継承順位第一位となったウィリアム皇太子は、これまでチャールズ3世が保有していた領地コーンウォールを引き継ぎ、コーンウォール公爵に。これによって、ウィリアム皇太子夫妻の称号は「コーンウォールおよびケンブリッジ公爵夫妻」に変更された。
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ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃

 これに加え「スコットランド」「ウェールズ公」の称号も引き継ぎ、ウィリアム皇太子が「プリンス・オブ・ウェールズ」、キャサリン妃が「プリンセス・オブ・ウェールズ」となる。なお、「プリンセス・オブ・ウェールズ」という称号は、ダイアナ元妃が1997年に他界して以降、初めてキャサリン妃が引き継ぐことになる。  そのキャサリン妃は、女王の最期には立ち会わなかったと報じられている。先週、女王の体調不安が伝えられた後、ウィリアム皇太子らロイヤルファミリーは女王が静養するスコットランドのバルモラル城に集結。けれども、キャサリン妃は現在暮らす邸宅に残り、新学期を迎えたばかりの子供たちの世話をすることにしたという。
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メーガン妃がこの場にいることは適切ではない
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