友人への申し訳なさでいっぱいだった優子さんは、解散後すぐに「夫が失礼な言い方をして本当にごめんなさい!」とLINEします。

既読がついてしばらくしてから、友人が送ってきたのは
「
聞いてはいたけど、本当にヤバいね。
私はその宗教には入らないってこと、ちゃんと伝わればいいのだけど」
という、困惑が伝わる言葉でした。
「想像を超える夫の失礼さに、さすがに頭にきました」と話す優子さんは、すぐ夫に「Aは入信しないって。二度と宗教の話はしないでね」と強い口調で伝えます。
すると、夫から返ってきたのは
「
男の俺が言うからダメなのかもな。女同士ならもっとわかりやすいかもしれん」
と、優子さんも女友達も無視した自分勝手な解釈でした。
「それは関係ないでしょ」と優子さんは反発し、結局「うちに呼んだときに宗教の話はしない」ことを約束したそうです。
追い打ちをかける義母の登場「信じないと救われないわよ」
それから数週間後、その女友達から「この間の食事のお礼に、おすそ分けを持っていきたいの」と連絡をもらった優子さんは、「食事だと夫がまたおかしなことを言い出しそうだから、玄関先でもらって、また別の機会にゆっくり会おうね」と返し、夕方に訪ねてくることが決まります。
それを夫に告げると「上がってもらえばいいのに」と言われましたが、友人の嫌がる気持ちを想像して「時間がないから」と断ったそうです。
そして、友人がおすそ分けを持ってチャイムを鳴らしてくれたとき、それは起こりました。
「はーい」
と返事をして玄関に向かう優子さんが目にしたのは、
ドアを開ける義母の姿。
あっと思ったときにはすでに遅く、満面の笑みで友人を迎えた義母は
「息子から乳がんだった聞いたけど。軽いうちにうちの神さまにお願いしておけば大丈夫よ。
信じないと救われないわよ」
と、夫と同じく一方的にまくし立てます。
突然のことに言葉もなく立ちすくむ友人と義母の間に慌てて飛び込んだ優子さんは、
「今日は時間がないので。ね?」
と言って友人を義母から引き離しました。