「親切心で言ってあげてるのに、受け取らないのも失礼だ」
友人に土下座する勢いで謝罪したという優子さん。
「女友達は『あなたは悪くないじゃない』と言ってくれたけど『旦那さんたち、本当にそれしか頭にないっぽいね』と呆れていて、本当に恥ずかしかったです。
夫も姑も、女友達の気持ちなんて全然知ろうとしないし、身勝手すぎる」
友人が帰った後、怒りを抱えて夫のもとに向かった優子さんでしたが、
「
俺とは宗教の話はしなくても、母さんならいいだろ。
せっかく親切心で言ってあげてるのに、受け取らないのも失礼だと思うぞ」
といけしゃあしゃあと言われ、「もうダメだ」と思ったそうです。
「自分たちは親切でやっているんだ、って信じて疑わないんですよね。それは別にいいですけど、言われる側の気持ちを考えないのが本当に恐ろしくて。
病気を患っているとわかっているなら、まずは体調の心配とかするじゃないですか? そういうことがいっさいなくて、気遣えない人間が宗教を語るって異常だなと思います」
声を落としてこう話す優子さんは、
自分の友人は金輪際(こんりんざい)夫たちには近づけないと決めています。
女友達は、無礼な夫たちを「会わなければいいから」と許してくれたけれど、嫌な思いをさせたことに変わりはありません。
病気というデリケートなことを自分たちの宗教に結びつけて信心を迫る義家族に、優子さんは「いつまで耐えられるだろう」とぼんやり考える時間が増えたそうです。
―シリーズ「ヤバい家族/義家族で苦労エピソード」―
【他のエピソードを読む】⇒
「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
【あなたの体験談を募集しています!】⇒
心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック
<文/ひろたかおり イラスト/ただりえこ>
ひろたかおり
恋愛全般・不倫・モラハラ・離婚など男女のさまざまな愛の形を取材してきたライター。男性心理も得意。女性メディアにて多数のコラムを寄稿している。著書に
『不倫の清算』(主婦の友社)がある。