次の日の朝、家族の朝ごはんを準備していると、
「うちで救ってやろう」
と夫が言い出し驚いた優子さん。

「救うって、どういうこと?」
「だから、
入信してもらえばいいんだよ。○○さまのご加護で必ず治る」
淀(よど)みなく入信を語る夫に、優子さんは「絶対にAに言いたくない」と一瞬で思ったそうです。
優子さん自身、結婚したので仕方なく団体に入り活動もしていますが、
「正直に言って、そこの神さまに何の魅力も感じないです。
選民思想みたいなのが強くて、
“寄付が多いほど幸せになれる”みたいな雰囲気で、それって本当に救いなの? と。
でも、夫も義家族もたくさん払って団体でちやほやされているから、自分たちは神に選ばれた人間なんだって信じ込んでいますね」
と信仰に疑問があり、そこに自分の大事な女友達を巻き込むなんて「絶対にイヤ」と焦ったといいます。
ですが、やんわりと「Aは宗教とか否定するタイプだから、無理に話さないほうがいいんじゃない?」と伝えても、
「それはうちの○○さまを知らないからだろう。
教えを知ればきっと救われることがわかるはずだ」
と、夫は自信満々に返すのでした。