ソロキャンプ女性がテントを勝手に開けられて…防犯対策で「やってはいけないこと」
現在、ドラマやYouTubeの影響により、空前のキャンプブームが起きており、とりわけソロキャンプは人気を集めている。ただ、人気のないところに1人で過ごすことは危険が伴うため、「ソロキャンプをしたいけど……」と悩んでいる女性は多いだろう。
日本単独野営協会」の代表理事を務める小山仁氏に、女性ソロキャンパーの現状、安心安全に過ごすための具体的な対策など話を聞いた。
まず、女性ソロキャンパーの被害をちょくちょくSNS上で見かけるが、「私は直接聞いたことはなく、表に出ることがレアケースです」と答えつつ、「被害者のお話を直接聞いたわけではなく記者さんから聞いたのですが、夜中に女性がテントのチャックを勝手に開けられ、『寒いから気をつけてね』と言われた、という話は衝撃的でした」と驚きを口にする。
「他人のテントに無断で立ち入ることは言うまでもなく悪ですが、勝手にチャックを開けるのだってもってのほか。そもそも相手側の気持ちになって『なぜソロキャンプをしているのか』を考えれば誰でもわかることで、女性ソロキャンパーに積極的に話しかけること自体すでに加害行為だと言えます」
ちなみに、SNS上では無理やり男性のキャンプに連れ込まれそうになったという声も見られたが、“キャンプブームだからこういった被害が増えている”と解釈するのは早計だ。小山氏は「実際は今も昔も表に出るのは氷山のほんの一角だったのかもしれません。昨今はSNSの投稿などによって被害が表面化している可能性も考えられます」と現状を分析した。
性的被害も問題ではあるが、頼んでいないにもかかわらずキャンプについて教えたがる“教え魔”の被害も少なくない。小山氏は教え魔について、「親切心ではなく、自分の承認欲求を満たすための行為です」と一蹴。
「教え魔の男性に話しかけられ、恐怖心のために『帰って下さい』『結構です』と言い出せず、5時間居座って色々自慢話を聞かされた、という被害談も聞いたことがあります。こんな迷惑行為に遭ってしまうと、せっかくのソロキャンプが台無しですよね。
さらには、教え魔の人に毎回絡まれ、マウントを取られたり命令口調で話をされたり、挙げ句に弟子のような扱いを受け、キャンプに行くのが嫌になってしまったという話も聞いています」
一度拒めなかったら最後、教え魔はどんどん調子に乗り、キャンプを嫌いになるまで執着されるのだからたまったものではない。
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ソロキャンプの健全化を目指し、その魅力を啓蒙する団体「