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80歳の料理研究家、夫の介護しながらお店も経営。パワフルさの秘密って

移動スパイス料理教室の日々

移動スパイス料理教室の日々 今でこそあたりまえになったケータリングや出張料理ですが、当時はまだめずらしかったに違いありません。でも、小さな子供がいて外出できない、といった事情を抱えた人にはありがたいもの。吉山さんの移動スパイス料理教室も大好評で、カレー以外のレパートリーも増えていきました。  主婦が主催するというのも新しかったのでしょう。テレビや新聞の取材も受け、産業文化祭のオファーも舞い込みました。「千食カレー」というイベントで、吉山さんは一気にカレー1000食を作ったそうです。

73歳でお店をつくることに

73歳でお店をつくることに やりがいのある移動スパイス料理教室ですが、60代の後半から体力的にきつくなりました。引退を考えていた時、食品会社を経営していた姪御さんから「お店をつくる」というまさかの提案が。73歳になっていた吉山さんには「青天の霹靂(へきれき)」。とはいえ、ここでも吉山さんが持つ「おいしさ」の縁が炸裂したのです。食品会社を経営するプロの目から見ても、吉山さんがブレンドするスパイスとスパイス料理は、かけがえのない逸品だったのでしょう。
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お店に顔を出すのは週に1回程度
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