Love

Vol.23-2 「子どもがほしい」と言うのに行為を拒絶する妻。彼女が夫に隠した“真意”

離婚を予想していた妻の女友達

 結婚生活を続けるのは難しいと感じた定岡さん。しかし凛子さんの人格のことを持ち出して彼女に話を切り出せば、逆上して修羅場になることは目に見えている。そこで子供のことに話題を絞ることにした。 「こんな状態でもし子供ができても、二人でちゃんと育てられるかどうかわからない。ただでさえ君はストレスを溜めているし、と言いました。すると凛子は『そんなの、生まれてみなきゃわかんないじゃない!』とキレました。ああ……と確信しましたよ」  何を? 「子供ができたら凛子は100%虐待します」  猛反発する凛子さんをよそに、着々と離婚の準備を進めていった定岡さん。そのさなかに参加した、二人の出会いのきっかけともなったある定例オフ会で、定岡さんは凛子さんと共通の友人である女性数人と話す機会があった。隠していても仕方ないので、実は離婚するんだと伝えると、彼女たちは「あー……」と納得気味の顔で口を開いた。 「凛子は彼女たちに、僕と付き合いはじめたタイミングで『彼氏ができたマウンティング』を、結婚が決まったタイミングで『婚約マウンティング』を仕掛けてきたそうです」 ※写真はイメージです

“自分より下の女”に追いつかれたくない

 その女性たちは、凛子さんの10年来の親友であるA子さんのことも教えてくれた。 「A子さんは僕も面識があるんですが、正直言って凛子とはかなり不釣り合いな容姿なんです。だから二人がいつもニコイチで動いていることに、若干の違和感はありました」  オフ会女性たちによれば、ずっと彼氏のいなかったA子さんにはじめて彼氏ができ、とんとん拍子で結婚が決まったとき、凛子さんは明らかに苛立っていたという。 「要するに、ずっと“下”に見ていた非モテのヲタ友が自分に並び始めて、心穏やかではなくなったと。しかも、凛子が僕に『子供が欲しい』と言ってきたタイミングがですね、A子さんが仲間内に結婚報告をしたタイミングとほぼ同じなんですよ」  A子さんに追いつかれそうになった凛子さんは、A子さんを引き離しにかかろうとした。 「その切り札が子供というわけです」
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離婚協議中の妻の言葉で確信
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