Love

Vol.23-2 「子どもがほしい」と言うのに行為を拒絶する妻。彼女が夫に隠した“真意”

妻の驚きの捨て台詞

 凛子さんの生まれつきの“疾患”は同情すべきものだが、それを差し引いたとしても、あまりにひどい。 「凛子が欲しかったのは僕という伴侶ではなく、“彼氏がいる自分”“結婚している自分”“子供がいる自分”でした。ただもう、それだけ」  それを裏付ける言葉が、離婚協議中に凛子さんの口から発された。 「子供が生まれた後にあなたとうまくいかなくなっても、私ひとりで育てるから何も問題はないでしょう」  2019年10月、入籍から1年10ヶ月で離婚。定岡さん43歳、凛子さん31歳。凛子さんの捨て台詞は「早く婚活したいから、別れるなら早く別れたい」だった。 ※写真はイメージです

なぜ、耐え続けたのか

 晴れて離婚した定岡さん。しかし、ここまで話を聞いていて、ふと気づいた。そもそも定岡さんは、凛子さんのどこを好きになって交際したのだろう? 交際の申し出を受けたことについては、「外見は好みのタイプではなかった」「家族愛みたいなもの」としか説明されていない。  改めて聞いてみたが、いまいち釈然としない答えしか返ってこない。 「ちょっと変わった子だとは思ったけど、付き合ってくださいと言われたので」 「変に贅沢な子じゃない子なら、いいかなって」  また、不機嫌をぶつけてくる凛子さんになぜもっと早く愛想を尽かさなかったのかという問いには、 「もともと恋愛感情が薄かった相手ですし……」 「しばらく付き合って結婚する気がないなら、別れようと思っていた」  と、なんとなく弁解じみている。  とはいえ、離婚できたのだからそれでいい。大事なのは過去ではなく未来だ。現在46歳の定岡さんには交際中の相手がいるという。 「10歳下のBL好き腐女子です。声優ではなく、元地下アイドルですが」 ぼくたちの離婚 Vol.23「結婚してる私」でありたい 後編】 <文/稲田豊史 イラスト/大橋裕之 取材協力/バツイチ会>
稲田豊史
編集者/ライター。1974年生まれ。映画配給会社、出版社を経て2013年よりフリーランス。著書に『映画を早送りで観る人たち』(光文社新書)、『オトメゴコロスタディーズ』(サイゾー)『ぼくたちの離婚』(角川新書)、コミック『ぼくたちの離婚1~2』(漫画:雨群、集英社)(漫画:雨群、集英社)、『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』(PLANETS)、『セーラームーン世代の社会論』(すばる舎リンケージ)がある。【WEB】inadatoyoshi.com 【Twitter】@Yutaka_Kasuga
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