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年商150億円の女性経営者が“成功や失敗”にこだわらない理由

すべて自己責任。でも子供に関しては別

親子で洗い物――物事がうまく行かなかった時に、どうやって金さんが落ち込んだ気持ちを回復するか聞きたかったのですが…、“落ち込む”ということ事態、あまりないのでしょうか? 「そうですね。落ち込むというよりは、受け入れるようにしています。それから、他人のせいにしないようにします。例えば、車を駐車していたら、ぶつけられたとします。もちろん、ぶつけた方が悪いのは確かです。でも、私は“そこに自分が止めなければ良かった”という自己責任だと考えます。起きたことは仕方のないことです。 自分に関しては、そのように自己責任だという考え方ができます。でも、自分の子供に関しては、そう思えなくなるんです。子供に何か悪い出来事が起こったとして、それが全部子供の自己責任だとは思えないでしょうし、そう思ってしまっては子供の逃げ場をなくしてしまいます。会社の人に関しても同様です。自分のことは、“自己責任”と考えますが、まわりに同じ考え方は求めません」

人生は一度しかない

――失敗を恐れている人がいたら、金さんだったらどのようなアドバイスをしますか? 「命に別状がなく犯罪を犯していないのなら、『大丈夫』だと言っちゃいます(笑)。成功というのは、恐れずに行動を起こさないと得られないものです。例えば、今健康でいること、働いていること、日本にいること、それらの全部が“運が良い”ことだと思っています。でもその“運が良い”状態は瞬間的なことです。それを継続させるためには、行動しなければいけません。 まず、恐れずに行動すること。意外と『行動に移してみたら大したことなかった』と、後から言えるケースは多いものです。それに、今悩んでいることは、“明日食べるご飯がない”という状況に陥ったら、忘れてしまうような悩みだったりもします。 人生は一度しかないのですから、躊躇せずに行動をするべきだと思います。行動しないと何も起きません。ただ、自分が何もしなくても、世界は回ります。世の中は常に変化するので、自分がこのままでいたいと思っても、そのためにも努力や変化が必要になると思うのです。今、生きていることでさえ、当たり前じゃないと思えば、一歩を踏み出せるのではないでしょうか」
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