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ヘソ天で寝る猫は“幸せ”を感じてたって知ってる?意外な「猫の気持ち」3選

猫を飼っていても、意外とわからないのが「猫の気持ち」。気まぐれと言われる猫だからと、「猫の気持ち」を理解するのを諦めていませんか? じつはさまざまな猫の行動にはそれぞれちゃんと意味があるんです! 『新装版ネコの気持ちがおもしろいほどわかる本』では、知ると愛猫のことがもっと好きになってしまう、猫の本音がチラ見えするしぐさを紹介しています。今回は本書より、特に気になるしぐさを紹介します。 (本記事は、同書より抜粋・再構成したものです)

猫のしぐさ①:おなか丸出し(ヘソ天)で寝るのは”幸せだよ”のサイン

画像は本書(P42)より

画像は本書(P42)より

「♪ネーコはこたつで丸くなる」という歌詞が教えてくれるように、ネコは冬に限らず、丸まって眠るというのが、だれもが思い描く寝姿でしょう。確かに、熟睡中のネコを見ると、頭をおなかにくっつけるほど体を縮め、四肢で体を抱え込む、いわゆる“とぐろを巻いた”ような状態が一般的です。  また、眠るというより、うつらうつらしているときは、前肢を体の下に折り込んで床につけ、おなかを守るような、スフィンクスに似た姿勢をとります。  ところが、人間のように完全にあおむけになって、おなかを丸出しにして眠るネコもいます。無防備というか、行儀が悪いというか、なんだかネコらしくない寝相ですが、じつはこれ、「幸せだよ~」というネコからのメッセージなのです。  現代の飼いネコのなかには、外に出ることなく、室内で一生を過ごすコも少なくありません。とくに都会では、車の往来が激しく危険が多いこと、ネコの好きな樹木や草の生えた空き地のないこと、またあっても野良ネコがいて病気をうつされる心配があることなどを理由に、外に出さないほうがいいと指導する獣医師もいるようです。  そのため、敵がいる認識が薄く、襲われるかもしれないという恐怖すら味わった経験のないネコがほとんどだといいます。丸くなって眠るという本能が残っているはずなのですが、その必要性がない環境であれば、ネコだってラクな姿勢で寝たいのは人間と同じ。とくに暑い夏など、体を伸ばしたくなるのも当然です。  というわけで、おなかを出して上向きに眠るネコは、それだけ平和で恵まれた生活を送っているということになりますね。

猫のしぐさ②:肉球が汗でぬれているのは“緊張してる”サイン

画像は本書(P46)より

画像は本書(P46)より

 大きな丸を描いて、その上に円周に沿う形で小さな丸を3個か4個描いたら、ネコ好きならすぐわかる、ネコの足跡になります。  このシンボルともいえる肉球は、柔らかく、ネコの足を守るクッションのような働きをします。狩りのときには足音を消すのに役立つし、高いところから飛び降りたときは、緩衝材の役目も果たす重要な体の一部です。また、体に汗腺を持たないネコが、体温調節のために汗をかくことができるのも、この肉球の部分なのです。  この肉球のぷによぷによした感触は、ネコ好きにとって「たまらない」もの。膝の上で抱っこして、両手で前肢を握り、指でぷにょぷにょに触れる時間こそ至福のひとときだ、という飼い主も少なくないでしょう。  そうやって肉球に触れているとき、そこが湿っぽいのを通り越して、周囲の毛が濡れているほど汗をかいていたら、少し心配です。確かにネコは肉球に汗をかきますが、普通、いくら暑くても毛が濡れるほどの発汗はありません。たとえ汗をかいた足で床を歩いたとしても、丸で構成された足形が濡れて残るというのはそうあることではないのです。  触れてわかるほど肉球が漏れていたら、おそらくネコは極度の緊張状態に陥っていると考えられます。体温調節による発汗ではなく、冷や汗をかいているのです。  そのとき何か、ネコに緊張を強いるできことがあった可能性があります。たとえば、窓の外を大型犬が散歩で通ってウワォンと吠えていったとか、あまり好きではない訪問客を迎えているといった、ストレスにさらされた状況です。  緊張以外では、怒っているときや焦っているときなどの興奮時にも冷や汗をかくといいますから、心理状況の急激な変化が引き起こすのだと考えられます。
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撫でたところをなめるの何のサイン?
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