――お母さんが自殺未遂をしたと聞いたとき、どのようなお気持ちでしたでしょうか。
まりげ「連絡を受けたときは青天の霹靂で『お母さん自殺しようとしたんだ』という兄からの言葉がガーンと頭に入ってきて狼狽(ろうばい)しましたし嘘だと思いました。少し落ち着いてからは『どうして私に相談してくれなかったのか?』『母にとって私が存在する意味とは?』と考えるようになり自分の無力さに落ち込みました。
自分にとって大切な人が自殺未遂をするということは、ものすごく大きな傷を心に負います」

――どう気持ちを整理していいのかわからなくなりそうです。
まりげ「はい。ただ『なぜ母がそんなことをしたのか』は何もわからなかったけど、『母はまだ生きている』という事実はそこにありました。
亡くなっていたら何もすることができないけど、母はまだ生きている。だから母が同じ決断をしないように自分ができることをしようと気持ちを切り替えました」
中編では、その後お母さんと同居を始めたことで、まりげさん自身に起きた変化について聞いていきます。
【中編を読む】⇒
「自殺未遂したお母さんと同居」助けるつもりが…私が壊れていった。作者を取材<漫画>
【後編を読む】⇒
『死にたい』は願望じゃなく『症状』。母の自殺未遂で知った「うつ病の本当の恐さ」。作者まりげさんを取材<漫画>
【まりげ】
コミックエッセイスト。2020年ライブドアブログ新人賞受賞。築100年の古民家をリノベーションして3兄弟と漁師の夫と暮らしている。Instagram:
@marige333、Twitter:
@marige333
【心の病気についての相談窓口があります】
精神保健福祉センター:精神保健福祉法によって、各都道府県に設置することが定められている機関。心の健康相談から精神医療に係わる相談、社会復帰相談をはじめアルコール、薬物、思春期、認知症等の相談も行っている。
<漫画/まりげ 取材・文/瀧戸詠未>