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母親たちを苦しめる“3歳児神話”→「世界一役に立たない育児書」による新解釈が最高!著者を取材

子育てをしている人は「すごいことをしている」

世界一役に立たない育児書-65――かねもとさんは、この本をどんな人に読んでほしいですか? かねもと:やはり真面目だったり、ついがんばりすぎちゃう親御さん、「子どもがかわいそう」と言われて傷ついたことのあるお父さん、お母さんに読んでほしいと思います。  私も経験があるのですが、こういう言葉に対する反論を自分の中に溜め込んだり、「そうなのかな」と思って悩むことがあると思います。この本を読んでいただいて「そうじゃないんだよ」と伝えることで、少しでも励ますことができればいいなと思います。 ――これから描いてみたいテーマはありますか? かねもと:私は子どもを産んでから考えたことをきっかけに漫画家になり、今の私があるので、やはり子育てに関わるテーマで作品づくりはしていきたいと思っています。それとは正反対に、子どものいる女性を「お母さん役」に限定しないような作品も描けたらなとは思っています。子どもを産んだからといって、お母さんという属性でしか扱ってもらえないのは、やはりさみしいので。とはいえ、まだまだ未熟なのでまだ考えているだけの段階です。 ――子育てを頑張っている親御さん達にメッセージをお願いします。 かねもと:Twitterで、「街中で子どもを大声で叱って落ち込んだ」とか、「子どもが泣き止まなくて周りの目が痛かった」というつぶやきを見ることがよくあります。でも少なくとも私は、街中のそういう光景を心温かく見守っています。  中には「早く泣き止ませろ」と思っている人もいるかもしれません。でも同じように「気にしないよ、がんばってね」と思っている人もいるはずなんです。小さなお子さんの泣き声や笑い声は、私にとっては癒しです。自分の子どもじゃないからというのもあるんでしょうけど(笑)。こんな人間もいますから、お子さんを連れてどんどん出かけてほしいです。  今はコロナの影響で子育ての環境がまったく変わってしまい、私が「こうしたほうがいいよ」とアドバイスするのはおこがましいという気持ちがあります。大変な状況の中、「子育てという、すごいことをやっているんだ」と胸を張ってください。 【前回の記事を読む】⇒赤ちゃんが寝てくれない!→「世界一役に立たない育児書」の回答が秀逸すぎた。著者に思いを聞く 【前々回の記事を読む】⇒子どもは自然と食べません!「世界一役に立たない育児書」に思わずクスリ。著者を取材 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます <取材・文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。
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