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『鎌倉殿の13人』芸人たちの意外な活躍。三谷幸喜が“ネタ“を見て指名した人物も

『鎌倉殿の13人』を彩った芸人俳優は他にも

『鎌倉殿の13人』には、西本さんのほかにも多くの芸人俳優が出演しています。序盤で注目を集めたのが第1回目から出演する仁田忠常(にった ただつね)役のティモンディ・高岸宏行さん。  連続ドラマ初出演ではあったものの、純粋で主君に忠実な坂東武士・仁田の姿を、本人の人間性をそのまま映し出したかのような自然さで演じていたのが印象的でした。彼は先日、女優の沢井美優さんと結婚発表したことでも話題になりましたね。  また、工藤祐経(くどう すけつね)役の我が家・坪倉由幸さんも序盤から出演し、頼朝暗殺計画のキーパーソンになるなど物語で重要な役割を演じました。ほか、九条兼実(くじょう かねざね)役のココリコ・田中直樹さん、安房の漁師・権三役としてほぼ一瞬だけ出演したカミナリの竹内まなぶさんなど、多くの芸人さんが出演しました。 『13人』の合議制の1人・足立遠元(あだち とおもと)役の大野泰広さんもお笑いコンビ「ハレルヤ」として爆笑オンエアバトルなどで活躍していた芸人さんです。一見、重厚な大河ドラマとは合っていなさそうな芸人さん。しかし、三谷さんのコメディ要素の入った作風に驚くほどマッチしています。

民放ドラマとは一線を画す? 幅広い出演陣が盛り上げる

 昨今のテレビドラマ界のキャスティングは、限られた売れた役者さんが、ローテーションで様々なドラマを巡回しているような印象を受けます。  俳優の浅野忠信さんも9月18日放映の『ボクらの時代』(フジテレビ系)にて「どうしても大きい事務所があって、いろんな力関係で物事が動いてると“ここに俺入れねえんだな”とかそれはやっぱり何か、もうちょっとフェアになんねえかなとかって思うときあるから」と嘆いており、他の出演者たちも頷いていたのが印象的でした。
『鎌倉殿の13人 完結編 (NHK大河ドラマ・ガイド)』(NHK出版)

『鎌倉殿の13人 完結編 (NHK大河ドラマ・ガイド)』(NHK出版)

 それだけ、キャスティングが大手事務所主導でありきたりなものになってきていることを役者自身もひしひしと実感していることなのでしょう。
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無名でもひとりひとりの役柄に合ったキャスティング
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