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『鎌倉殿の13人』芸人たちの意外な活躍。三谷幸喜が“ネタ“を見て指名した人物も

 鎌倉幕府の二代執権となる北条義時(小栗旬さん)を中心に乱世の権力争いを描くNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(日曜夜8時~ほか)。脚本家・三谷幸喜が贈る「予測不能エンターテインメント」と銘打たれたこの作品は、年末のクライマックスに向け、さらにストーリーを加速させ、視聴者をくぎ付けにしています。
『大河ドラマ「鎌倉殿の13人」オリジナル・サウンドトラック Vol. 1』(SMJ)

『大河ドラマ「鎌倉殿の13人」オリジナル・サウンドトラック Vol. 1』(SMJ)

 一方、「しぬどんどん」「シヌシヌエヴリバディ」などと朝ドラのタイトルをもじって揶揄(やゆ)されているように、序盤から毎回のように誰かしらが権力闘争の犠牲となり、主要キャストが退場していくことでも話題になっています。  入れ替わりが激しいこともあり、登場人物の数がきわめて膨大なこの作品。そんな混沌とした中でもいい味を出しているのが、芸人あるいは芸人出身の俳優です。

初ドラマでいきなりの大河! スーパーサイズ・ミー・西本

 第39話に初登場し、女性問題が父・北条義時の逆鱗に触れ謹慎をさせられる北条朝時(ともとき)役を演じたのは、吉本興業所属で神保町よしもと漫才劇場で活躍する若手トリオ・スーパーサイズ・ミーの西本たけるさんです。  神保町よしもと漫才劇場とは、ぼる塾を筆頭に芸歴9年目以下の芸人が所属する若手がネタでしのぎを削るフレッシュな劇場。すなわちスーパーサイズ・ミー自体も、吉本興業の中でも無名に近い、芸人の中では知る人ぞ知る存在です。彼らはテレビ出演も数回のみ、もちろんドラマ出演も初めてです。  その一方で、西本さんは「私服のセンスが中学生で止まってる男シリーズ」や「マッチングアプリシリーズ」など、インスタをはじめとするSNSで大活躍中。脚本の三谷幸喜さんがそれらの投稿を発見し、役柄の印象を踏まえた上で、今回抜擢(ばってき)したといいます。

「古畑任三郎」でも! 三谷幸喜が芸人を抜擢する“アンテナ”

 かつて古畑任三郎シリーズにおいて、当時ボキャブラ天国などで活躍していたアリtoキリギリスの石井正則さんを主要キャストで抜擢した三谷さん。今回の西本さんの抜擢は、その時の驚きをほうふつとさせます。改めてそのアンテナ、そして眼力に恐れ入りました。
 ちなみに最近はキングオブコントでも健闘したお笑いコンビ・コットンのきょんさんにも注目しているとか(10月8日放送『情報7daysニュースキャスター』にて発言)きょんさんが三谷作品で役者デビューする日も近いかもしれません。
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『鎌倉殿の13人』は芸人パラダイス! 他の出演芸人たち
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