――本書では「妻だけED」と描かれていました。わかぴょんさんはセックスに積極的になれなかった理由をご自身ではどう分析されているのでしょう?
わかぴょん:僕は、女性を性的に見ることや
セックスをすることを「刺激」として捉えているんです。だからどんどん刺激の強い方へ向かっていくし、そのうち飽きてしまって他の人の方へ向いてしまいます。
でも色々な人の話を聞いてきた中で、夫婦でいつまでも仲良くセックスをしている人たちもいました。その人たちは、セックスを安心や、愛情、エネルギーの循環として捉えていることが多かったです。
僕の場合はアダルトビデオや成人向けの本で「刺激」というセックスの捉え方に慣れてしまっているので、「安心してゆったりマッサージするような気持ちのいいセックス」には慣れていないし、分からないという感じでした。
――自分の中で形成されてきたものを変えるのは難しいですね。
わかぴょん:あと僕の性格的にセックスで自分が感じているところを知られるのが恥ずかしかったり、相手に委ねられないところがあります。
自分を解放するより、相手が本当に満足しているのかが気がかりで、セックス自体を楽しめないんです。
「自分が奉仕しないとダメだ」とセックスが仕事みたいになってしまっているので、会社から疲れて帰ってきて取り組む意欲が湧きませんでした。
――性欲そのものが少ないというわけではなく、セックスに対する捉え方の違いから妻には欲求が向かない状態だったんですね。
わかぴょん:そうだと思っています。僕の周りでも性欲が少ないという理由で「セックスしなくていい」という男性には会ったことがないですね。性欲そのものが少ない男性ってあまり聞かない印象があります。