「存在を否定されているように感じる」セックスレスの辛さ
――セックスレスの問題から「夫公認彼氏」という選択に至っていくわけですが、みかさんにとって、どんなことが辛かったのでしょうか?
みかさん(以下、みか):自分の根源的な欲求を受け入れてもらえないことで、私の存在そのものをダイレクトに否定されている感じがしていました。私の内側から湧き上がってくるものを「悪いものだ」と思ってしまう。
自分のことをどんどん否定するようになってしまうところが一番辛かったと思います。

――2人のお子さんが産まれますが、産前産後でセックスレスに対する受け止め方に変化はあったのでしょうか?
みか:1人目の子どもが産まれたばかりの頃は、ずっと抱っこしてなくてはいけなかったりして赤ちゃんに必要とされているので、セックスレスに関しては全然フォーカスが当たっていなかったと思います。
でも2学年差で2人目がほしいと考えていたので、上の子が1歳になったら下の子を作ることを考え始めなければいけませんでした。それなのにセックスがなかなかできないので、どうしようと思っていました。
――わかぴょんさんはその頃、どういう気持ちだったのでしょうか?
わかぴょんさん(以下、わかぴょん):僕も2人目がすごくほしかったんです。でも「したい」という気持ちになれなくて、自分でも驚きました。子どもができる保証はないし「この先どれくらいセックスし続ければいいんだろう」と途方に暮れていました。
――それでも2人目のお子さんを授かることができたんですね。
わかぴょん:でもセックスレスの問題は何も変わっていないから、やはりまた浮上してくるんです。
みか:2人めの子が1歳半くらいの時に「もうこのままではやっていけないかも……」という状態になってきました。