ミュージシャンとしてだけでなく、ファッションデザイナーとしても才能を発揮してきたカニエ。かつては「天才」とまで呼ばれていた彼に一体何があったのか?
元々過激なことで知られていたが、最近特に彼の言動が問題視されるようになった。きっかけとなったのは、今月はじめに仏パリで開催されたファッションウィークで、
「White Lives Matter(白人の命も大切)」とプリントされたTシャツを着てショーに登場したこと。この言葉は、黒人市民の命と人権を守り、差別をなくそうと訴えるスローガン
「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」に対抗するものとして、白人至上主義や極右団体の間で使用されている。
まるで差別を助長するかのような文言が入った服を着て、ファッションショーに登場したカニエに対し批判が殺到。けれども、これを反省するどころか、今度はユダヤ系の人々に対する差別的な発言を繰り返すように。SNSに反ユダヤ的な陰謀論を投稿し、ツイッターやインスタグラムのアカウントが凍結されたことも。その後も対談番組などで「ユダヤ人が業界で幅を利かせ、われわれを支配している」などと語っていた。
こうしたカニエの問題発言に多くのスターたちも反応。カニエの発言に共感し、極端な行動に走る一部の人々に対し、反対の声を上げている。
先週末には白人至上主義のグループがロサンゼルスの高速道路に集結し、「カニエの反ユダヤ発言は正しい!」と書かれたバナーを掲げているのが目撃された。これを受け、ミランダ・カーやジェニファー・アニストンをはじめとした大スターたちがSNSにメッセージを投稿し、ユダヤ系の人々への連帯を示した。カニエの元妻であるキム・カーダシアンも声明を発表し、「
ヘイトスピーチが許されることはあってはならない」と批判した。
キムに至っては、「妻と義母が自分を監禁しようとしている」「ホテルで男と密会している」などとツイッターに書き立てられるなど、破局前からカニエに攻撃を受けていた。それでもキムは、
「うつ状態と躁状態を繰り返す双極性障害を患っているカニエに、思いやりと共感を持ってほしい」とかばっていたが、離婚を申請した後もネット上でカニエから暴言を受け続け、関係は悪化の一途をたどっている。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>