――イクメン・カジメンという言葉を使わないのはなぜでしょう?
白水:世間一般的に男性が家事や育児をするのは特別なことではなく、当たり前になってほしいという時代の流れや風潮がありました。なので「イクメン・カジメン」という言葉は使いませんでした。

WEB動画『「パパ検定」~世界一簡単な問題です~』より
――たしかにそうですね。
白水:同時に、
子どもといられる時間は有限であるということ、
母親よりも父親の方が圧倒的に少ないということに着目しました。その短さを父親本人が意識して、家事や育児に参加しようと自ら思えるものがいいのではないかと考えたのです。
それで「子育ては期間限定」というキーワードが出てきたんですよね。
父親が自発的に子どもに関わろうと思える内容にするには、やはり子どもから見たお父さん、子どもがお父さんのことをどれだけ知っているか、見ているかをお伝えするのが一番効果があるのではないかというアイデアに至りました。
――確かに、子ども目線のお父さんへの意見は、嘘のない素直な言葉も出て、ほろっときたりグサッときたりしますもんね。
白水:そうですね。もともとフィクションドラマにしようかという考えもあったんです。子どもとの時間が取れないまま歳をとってしまった……というような。そんな時に、Twitterでパパが急に帰ってきて子どもが喜ぶ動画がバズっていたのを見て「これだ!」と。
やはり
子どもの素直な反応やそれを見た父親の反応こそが人の気持ちを揺さぶるのではないかと思い、ドキュメンタリーにしようということになりました。