そんなしろちゃんは、食事の時にも甘えん坊さんな姿を見せてくれます。

「はじめはお皿からご飯を食べるものの、半分ほど食べるとスプーンで食べさせてほしがります。おやつのちゅ~るも、スプーンから食べています」
ただし、抱っこはちょっぴり苦手。
「鼻が低い猫種なので、毎日、朝晩、食事の後に抱っこをして目の周りを拭いていたからです。今はちゅ~るをあげつつ、目を拭いています」
全幅の信頼を寄せてくれるしろちゃんは、飼い主さんにとって心の支えだといえる存在。
「仕事などでストレスを感じた時でも、しろの姿を思い浮かべると頑張れます」
そして、しろちゃんとの出会いを機に、「動物を飼う」という行為について考えるようになりました。
「いつか動物と暮らすなら、保護犬や保護猫を……とは思っていましたが、しろと出会い、純血の子も捨てられてしまうという現実や身勝手な飼育放棄が多いことを初めて知りました」
そして同時に、悲しい現実の裏で小さな命を守ろうと奮闘している人たちがいることも痛感。
「しろの避妊手術でTNR(※野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術を行い、元の場所に戻すこと)のサポートをしている病院にお世話になり、大勢の方が猫の未来や幸せを考えて活動していることを知りました」
無責任な飼育放棄を行う人と、それを阻止しようと努力する人。その両方が存在していることを実感したからこそ、飼い主さんはより一層、しろちゃんを大切にしようと思うようになりました。

「救われる命と救えない命があることを心に置き、目の前の命を守っていく。それが、自分たちにできることだと思っています」
「動物に優しい社会」を実現するには、まず自分の手が届く範囲の命を守っていくことが大切。そう気づかせてくれるしろちゃんと飼い主さんの日常が、これからも笑顔で埋め尽くされていくことを願います。
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<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
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愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291