
『JSB3 LIVEFILM / RISING SOUND』©2023 松竹株式会社
待望のニューシングル「STARS」(2023年2月1日リリース)とともに情報解禁されたのは、コロナ禍の2020年に行なわれたオンラインライブを映画化した初のライブフィルム『JSB3 LIVE FILM / RISING SOUND』(2023年1月)公開だ。「ドルビーシネマ」の超立体的な音響空間で楽しめるというから、どんな歴史的なライブフィルムとなるのか、2023年1月の公開が待ち遠しい。
2015年に開催された初の単独ドームツアー『三代目 J Soul Brothers LIVE TOUR 2015 “BLUE PLANET”』の舞台裏を捉えた『Born in the EXILE ~三代目 J Soul Brothersの奇跡~』(2016年)は、初のドキュメンタリー映画だが、EXILE魂を画面のいたるところにみなぎらせ、全編に刻んだ胸熱なフィルムだった。今市と登坂が共作で作詞した同作の主題歌「Born in the EXILE」の「愛をありがとう 夢をありがとう」という歌詞が、メンバーとファンの心を強く結んだ。
三代目JSBのファンのことを公式に「MATE」と呼ぶが、そんなMATEへの愛を常に公言してきた。グループのSNSでは、2023年の全国公演に掛けて、「#三代目が愛にいきます」と、彼ららしい表現でハッシュタグをつけていた。ライブフィルムでも、また愛が溢れるフレーズが繰り出されるのだろうか?

2021年のドームツアー『“THIS IS JSB”』の福岡千秋楽公演では、筆者も客席にいたひとりだった。公演日は12月26日、1日遅れのクリスマスナンバー「Last Christmas」は、さすがにしみた。本家のWham!はもちろん、EXILEカヴァー版を三代目JSBがその遺伝子を受け継いで歌い継ぐ。それだけで胸熱だったのに、やおらサンタクロースの衣装をまとったサンタ臣(登坂)とサンタ典(岩田)が登場し、ポカンと上を見ていた岩ちゃんの表情が、またたまらなかった。千秋楽の余韻はそのまま次の年まで残り、薄れなかった。2022年に事実上活動がとまっていても、その余韻を残す記憶が心強く頼りになったのは、筆者だけではないだろう。
「RAISE THE FLAG」(2019年リリース)でテーマカラーをコンセプトに、グループの出自やアイデンティティを再確認したのが2019年元旦だったが、ビッグアナウンスは年のはじめに持ってくる三代目JSBの習わし。今年はデビュー記念日にビッグなリリースを解禁した彼らが、再始動に向かって迎える2023年の元旦、やっぱりとんでもないサプライズが投下されるのか。
6thアルバム『THE JSB LEGACY』(2016年リリース)の最終トラックとして収録されたカヴァーナンバー「銀河鉄道999(三代目 J Soul Brothers ver.)」の歌いだしはこうだ。
「さあ行くんだ その顔を上げて 新しい風に 心を洗おう 古い夢は置いて行くがいい ふたたび始まる ドラマのために」
誰もが知る名曲を大胆にもEDM調にミックスし、三代目JSB特有の4つ打ち爆音ビートがマジカルな響きを持っていたこのカヴァーの歌詞にあるように、彼らは、2023年に「ふたたび始まるドラマ」へ向かって「その顔を上げて」いるところだ。
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<文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修
俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:
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