
「彼は、部屋の奥から大きな箱を持ってきて、私に渡してきました。中身はなんと、“
サンドバッグとグローブ”が入っていて、正直一瞬固まりました。反応に困ったというのもありますが、何故?と…。私はジムには通っていましたが、ボクシングをしているわけでもなく『プレゼントってこれ?』と言ってしまいました。すると彼は『
最近仕事が忙しくてストレスたまってそうだったし』と気まずそう。その日はなんだか浮かない気分でクリスマスパーティを終えました」
“彼が一生懸命選んでくれたんだ”と思いたい気持ちと、正直ガッカリしてしまったという気持ちとで頭の中がぐちゃぐちゃになったという奈々さん。その後どうなったのでしょうか?

「その後も彼と何度かデートしたのですが、彼は私があげた財布を使ってくれていました。対して私は彼からもらったグローブとサンドバッグを使うことはなく、モヤモヤした状態が続きました。友人からは、『
彼から何もらったの?』と聞かれても『
ヒミツ!』と答えてにごしたりしていて。当時はネタにして笑うこともできなかったんです。彼に対して責める気持ちがあるわけではなく、どうしても行き場のないモヤモヤが残りその後彼とはお別れする形になりました」
“初めて”ということでクリスマスに憧れを抱いていた分、ちょっとガッカリしてしまったという奈々さん。奈々さんのことを思って選んだという事実は理解しつつも、モヤモヤしてしまった気持ちはどうしようもないですね。今後クリスマスに良い思い出ができることを願っています。
―シリーズ「冬の恋愛、悲喜こもごも」―
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<文/鈴木風香 イラスト/朝倉千夏>
鈴木風香
フリーライター・記者。ファッション・美容の専門学校を卒業後、アパレル企業にて勤務。息子2人の出産を経てライターとして活動を開始。ママ目線での情報をお届け。Instagram:
@yuyz.mama