不調の波は夫にも伝播、家庭内の空気は淀んでいった。
「ある日、自分をもっとも追い込んでいたのは、『料理は女がするもの』という自分のなかの古い価値観だと気づいたんです。最近は夫と話し合い、週2回は外食することに。
さらに物理的な距離を保つためにも、来春には郊外のより広い物件に住み替えることにしました。生活ペースと物理的スペースの大切さを身にしみて実感しましたね」

※写真はイメージです(以下同)
「料理は愛情の証し」「一汁三菜」など自分のなかにある旧来型の価値観が夫源病であぶり出されたのは不幸中の幸いだった。
コロナ禍も彩さんの夫源病も収束の気配を見せているのかもしれない。
<取材・文/週刊SPA!編集部>