昼頃キャンプ場に到着し、テキパキと設営を始めた莉子さん。しかし、車から降りるなり3人は文句を言い始めたというのです。揚げ句の果てには各自持ってきたテントの準備ができず、莉子さんに全てやらせる始末でした。
「『
暑い』とか『
汚いし、虫が多い』とか、キャンプって普通そういうものなのに文句ばかり言われて疲れました」
夜は持ち寄った食材でBBQ。肉や野菜など基本的なものを持ってきた莉子さんに対し、同僚の食材はやはり映えを意識した高級食材ばかり。キャンプなのにヒモで縛ったローストビーフや高級ワインをなど、調理中にも食材をメインにした自撮り大会で莉子さんは困惑してしまったそうです。
「食後、雑談していてもついていけない話ばかりで…
アウトドアブランドのギアやファッションとか、それも値段とかおしゃれさの自慢話ばかりで頭が痛くなりました。最初の内は話に参加していたんですけど、後半からは黙ってしまいました」
莉子さんはキャンプで見る星空も醍醐味だと思い、星の名所を選びましたが、デコレーションライトで星が見えないという悲しいキャンプになってしまったそう。
週明け初出社の昼休み、莉子さんが3人のところに行こうとすると、投稿した写真がSNSでバズったと大騒ぎする声が。社内でも話題になったようで、周囲に鼻高にキャンプを語っている3人。莉子さんは自分の席で昼休みをとったそうです。
「また4人でいつもみたいに雑談できたら楽しかったんですけどね。
近づいてきた3人がキャンプにまた連れて行って欲しいばかりいうので、適当にお茶を濁してその場を去りました。最近、どうやって3人のリクエストをごまかすかに必死です(笑)」
莉子さんは安易に人を誘った自分に後悔しているそう。何事も、大人数が楽しいわけではないですよね。皆さんも自分に合ったアウトドアをお楽しみください。
―シリーズ「レジャー・アウトドアでゲンナリした話」―
【他のエピソードを読む】⇒
「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
【あなたの体験談を募集しています!】⇒
心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック
<文/浅川玲奈 イラスト/zzz(ズズズ)
@zzz_illust>
浅川玲奈
平安京で生まれ江戸で育ったアラサー文学少女、と自分で言ってしまう婚活マニア。最近の日課は近所の雑貨店で買ってきたサボテンの観察。シアワセになりたいがクチぐせ。