武志さんはデートのお店選びでも失敗していました。ある女性とデートの約束をするやり取りの過程で、女性の方が出やすいので新宿を希望しました。
武志さんは「夜景がきれいなお店を予約しますね」と女性に確認もせず、勝手にお店を決めているのです。2回目のデートでは女性が「可もなく不可もなくだからまた会ってみようかな」程度のテンションである場合も多く、いきなりムードがあるお店に行くのは抵抗がある方もいます。

「女性に細かく確認するってモテない男がやることではないのですか? 女性が好きなお店って聞きましたし」
「好みは一人一人違うよ。1回会った程度の相手って、思っていることを何でも言える関係じゃないでしょう。『夜景がきれいなお店を予約しますね』って誘い方は一方的過ぎて、相手が意見を言いにくいですよね。
『こちらのお店はいかがでしょうか? 他に気になるお店とかご希望あれば教えてください』とか相手も希望を言いやすいように伝えましょう」
「私じゃなくても良さそう」と思われる、マニュアル男の悲劇
リードしてくれる男性がモテるというのは傾向として確かにあります。「また食事でも行きますか?」みたいに相手に判断をゆだねるような誘い方はよくないでしょう。
でも、強引すぎてこっちの言い分を聞かない話し合いできなさそうな男性は、まともな女性に選ばれないのです。
デートにおススメのお店はあるけれど、女性たちからは『女はこのお店に連れて行けば間違いないって思ってイタリアンを提案する男性って、女なら誰でもいいみたいでいやだ』という意見も聞きます。
婚活を効率にできるようなサービスは増えました。ある程度の慣れや経験が必要という主張にはおおむね同意もするけれど、出会いを『作業』化してはいけません。
ナンパ師のノウハウの中でも、外見のレベルアップなどは確かに婚活にプラスになっていたのだと思います。ですが、婚活で通用しない要素も多いものです。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
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<取材・文/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:
@koakumamt