
風口は2つ
想定内の残念ポイントとして、最大風量はそこまで大きくありません。ダイソンのドライヤーくらいボーボー出して欲しかったのですが、仕方ないですね。
また、BISARAの風向きは一方向だけなので、髪をしっかり綺麗に乾かす上ではあくまでも補助的立ち位置にしかならないと思います。綺麗にキューティクルを整えて乾かしきるためには、最後は手持ちのドライヤーのみで仕上げるように乾かすことが必要だと私は思います。
それでも、結果として、5分程度は時間が縮みました。しかし、5分……。正直、この結果はなんとも微妙というところでした。
ところが、BISARAの真価はこの後発揮されたのです。
私の5才の娘はディズニープリンセスのラプンツェルに憧れていて、髪を長く伸ばしています。今の時点でウエストくらいまであるのですが、やはり、髪の専門家としては、娘の髪もただ長く伸ばすのではなく、綺麗に伸ばしてあげたいところ。
綺麗に伸ばしてあげるためには、子どもであっても大人と同様に、「きちんと乾かしきる」ことが重要なため、それなりにドライヤーに時間を要します。しかし、娘はまだ自分では上手にドライヤーをかけられません。といいますか、髪を傷ませないように温度調節をして乾かすことができないので、いつも私が乾かしていました。
そこで、このBISARAを使ってみたのです。
「夜の時間に少しでも手があく」という、最高のメリット

BISARAには、温度調節機能があり、高温風と冷風を自動的に交互に出すモード設定があります。私が自分の髪に使う分には、この機能は不要と思っていたのですが、娘に使うとなると、かなり便利ということに気づきました。
タオルドライが終わって、ヘアオイルを少しつけてあげた後は、BISARAの前に座らせ、ドライヤーと娘の髪との距離や角度を調節しておくだけでOK! ある程度まで乾かすことができます。
その間私は、息子のお世話をするなど、「次のタスク」へ移行することができます。この感動たるや! 夜の忙しい時間帯に、少しだけでも手があくということは、自分のドライヤー時間の短縮よりも何倍も嬉しいメリットだったのです。
娘は、写真ではソファに座らせていますが、今はテーブルの椅子に座らせてその後ろにBISARAを置いて使っています。使っている間、塗り絵をしたりお手紙を書いたりでご機嫌も良好。なんなら「これは私のためのドライヤー」と思っているようで、少し自慢げだったりもします。
もちろん最初の導入時には、子どもたちに対して、風口を触らないとか、頭を近づけないようにと、注意が必要でした。
このドライヤーでは耳から前の髪はしっかり乾かせないので、ある程度時間がたったら私が戻って仕上げをする、という流れでここしばらく使っていますが、娘の髪の状態は良好です。