ミシュランシェフの究極に美味しい「パスタレシピ」、クリスマスを素敵な一日に
パパッとできてサクッとお腹いっぱい。おうちでつくるパスタは時短メニューの定番。でもたまにはお店レベルのパスタを食べたい。そんな特別な日には『一つ星イタリアンのミニマル最高パスタ』(KADOKAWA)がおすすめ。著者はイタリアン「Regalo」(東京・参宮橋)のオーナーシェフ、小倉知巳さん。2017年より6年間連続でミシュラン一つ星を獲得しているのです。
麺やソースの種類も豊富で、具材によって味も無限に広がっていく。そんなイメージのパスタですが、小倉さんいわく「パスタの美味しさは因数分解。分解するといたってシンプルな構成」。つまり、ポイントを押さえるだけでパスタは格段においしくなるのです。さっそくポイントを本書からまとめてみました
まず吟味して選ぶべき材料の一覧ですが、まず「ベースを構成する5大要素」。こちらはおなじみ「トマト、にんにく、オリーブオイル、バター、パルミジャーノ」。
本書によるとホールトマトは「お店ではカンポグランデ社のものを使っています」とのこと。にんにくはなるべく国産のものを、オリーブオイルは加熱用と仕上げ用に分けて2種類を用意。加熱用は比較的安価のもの、仕上げ用はエキストラバージンで美味しさを追求しましょう。バターは無塩バター、「日本製ではカルピスバターぐらいがコスパがちょうどいいかもしれません」とのこと。
次に「サブ要素」。こちらは「唐辛子オイル、アンチョビ、チーズ各種、生クリーム」。チーズはなるべく小分けのものを買って、早めに使いきるのがベストです。
最後に「香り要素」。こちらは「イタリアンパセリ、バジル、ローズマリー、セージ、レモン、黒胡椒」。ハーブは必ず生のものを使いましょう(オレガノ以外)。見た目がきれいなものは鮮度が高い証拠です。
材料がそろったら、調理の注意ポイント。究極の美味しさを目指して、守るべき10項目のうち3項目を紹介します。
1. パスタ湯で塩を利かせる。それ以外に塩は加えない
塩分濃度は必ず1.5%。
2. リッチに味付けしない
3. 1回のパスタの分量は100gまで
1回に作る量が多いと「キレ」が出ない。20cmのフライパンなら麺は最大100gまで。
10か条すべてほんの些細な気遣いです。料理は愛情というように、腕前だけではなく心配りも味を左右するのでしょう。そして事前にお皿の用意やテーブルセッティングも忘れずに。熱々の美味しさを冷めないうちに、大切な人と分かち合いましょう。
味を決める5大要素とサブ要素
守るだけで差が出る「美味しさ3か条」
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