甘く切ないバラードで、世界中の女性たちのハートをつかんだ米人気ボーイズグループ「バックストリート・ボーイズ」。そのなかでも特に人気があったのが、サラサラのブロンドヘアが特徴的なイケメンメンバー、ニック・カーター（42）だ。そのニックに、またしても性的暴行疑惑が浮上している。 　今月14日に米ABCテレビで放送予定だったバックストリート・ボーイズのクリスマス特別番組『ア・ベリー・バックストリート・ホリデー』のオンエアが急遽中止された。 　これについて米誌『ハリウッド・リポーター』は「バックストリート・ボーイズのニック・カーターが、2001年のコンサート後に17歳のファンをレイプしたと先日提訴されたことを受け、決定されたもの」と伝えている。 　今月8日、39歳の女性シャノン・ルースさんが、2001年に行われたワシントン州タコマでのコンサート後、ニックにレイプされたと提訴。当時17歳だったシャノンさんは、ニックにアルコール入りのジュースを飲まされ、ツアーバスの中で性的暴行を受けたと訴えている。 　弁護士のマーク・J・ボスコヴィッチ氏によると、他にも匿名の女性3人が被害を訴えており、現段階でルースさんを含めた計4人の女性がニックから性的暴行を受けたとして、裁判所に書類を提出しているという。 　米紙『ニューヨーク・ポスト』によると、ネバダ州のクラーク郡裁判所に提出された裁判書類の中では、匿名女性のうちの1人が、2003年にニックからレイプされ、性交渉によって感染するヒトパピローマウイルス（HPV）をうつされたと主張。また別の女性は、自身が15歳の時にニックと何度か性的関係を持ったと証言。そのうえで、当時23歳だったニックは「自分（女性）の年齢を知っていた」と話しているという。 　今回、顔と氏名を公表した被害者のルースさんは、8日にフェイスブックのライブ配信を行い、涙ながらに当時の状況を語った。 　当時はグループのファンだったというルースさん。コンサート終了後、メンバーからサインをもらおうと待っていたところ、ニックに声をかけられ、ツアーバスに連れて行かれたという。そこでアルコールが入った「VIPジュース」なるものを飲まされ、その後レイプされたと証言している。 　その当時、ルースさんには男性経験がなかったそうだが、ニックから暴行を受けた後、HPVに感染したことも明らかにした。 「ニック・カーターに犯されたことにより、私はこの21年間、痛み、混乱、挫折感、恥じる気持ちにさいなまれ、自傷行為に及んだこともありました」と語ったルースさんは、自身が負った深い傷についてこう表現している。 「私は自閉症と脳性麻痺を抱えながら生きていますが、ニック・カーターが私に行ったこと、言ったこと以上に、私の人生に永続的かつ悪い影響を及ぼしたものは存在しません」