84歳の米大女優、3度目のがんにも負けず「私はとてもラッキーだった」
今年9月、がんの治療を受けていることをSNSで公表したベテラン女優のジェーン・フォンダ。がんと診断されるのは今回で3度目で、すでに化学療法を開始したことも明らかにしていた。間もなく85歳になるジェーンだが、誕生日を前に「がんが寛解(※)した」と報告した。
(※)寛解…完治ではなく、一時的あるいは永続的に、腫瘍が縮小または消失している状態のこと
今月15日、がん克服のニュースを自身のブログで発表したジェーン。今月85歳になるのを前に「史上最高の誕生日プレゼント!!!」と喜びをかみしめながら、こう綴っている。
「先週、癌の専門医に私のがんが寛解したから化学療法を止められると言われました」
「私は本当に恵まれていると思う。私のことを思い、回復を願ってくれた全ての人々に感謝しています。このような良いニュースをお伝えできるのも、みなさんのおかげ。私はそう確信しています」
ジェーンは9月に悪性リンパ腫の一種で免疫系のがんである「非ホジキンリンパ腫」と診断されたことを公表。6ヶ月にわたり化学療法を受けていると明かしていた。その際、闘病生活についてインスタグラムで次のように語っていた。
「親愛なる友人たちへ。私自身について、みなさんとシェアしたいことがあります。非ホジキンリンパ腫と診断され、化学療法を開始しました」
「とても治療しやすいがんで生存率は80%。自分はとてもラッキーだと感じています」
専門家によると、アメリカでの非ホジキンリンパ腫の生存率は73%。がんを患ったとはいえ、比較的治療がしやすい病気だったことを幸運に感じているというジェーンだが、それと同時に自身が「特権的」な立場にいることも認めている。
史上最高の誕生日プレゼント!!!
「それは間違っている」がん闘病で抱いた複雑な思い
「私はまた、自分が恵まれた立場にいることも痛感しています。医療保険に加入しており、最高の医師と治療にアクセスできるのですから。アメリカでは、多くの家庭で一度や二度のがんを経験しますが、私が受けたような質の高い医療を受けられない人があまりにも多い。それは間違っています」 さらに「治療法よりも、病気の原因と対策についてもっと議論する必要がある」としたうえで「たとえば化石燃料によって、がんがひき起こされる可能性があることを人々は知っておくべき」とも。ここ数年、気候変動抗議デモ「ファイア・ドリル・フライデー」にも精力的に参加し、地球温暖化防止を訴えているジェーンは、「活動をやめるつもりはない。治療しながら今後も続ける」と宣言。実際、治療中もデモに参加している様子がSNSに頻繁にアップされている。 病気になっても委縮せず、これまで通り自分の意思を貫いたジェーンだが、闘病で気が付いたことも多かったと綴る。 「がんは多くのことを教えてくれました。その教訓を忘れないようにしたい。がんが私に教えてくれたことのひとつに、コミュニティの重要性があります。人々とのつながりを育て深めていくことが大事。ひとりぼっちにならないようにね」
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