『きかんしゃトーマス』が“サラリーマン”になった!? 半沢直樹ばりの顔芸が超笑える!
英国で誕生して以来、75年以上の歴史を持つ『きかんしゃトーマス』。日本でも1990年よりテレビ放送されており、子育て世代にとっても馴染み深いアニメですよね。
そんな『きかんしゃトーマス』の公式YouTubeチャンネルで2022年11月から公開されたWEBドラマ『サラリーマントーマス』がSNSを中心に大きな話題を呼んでいます。『きかんしゃトーマス』のフルリニューアル記念として制作された遊び心満載の実写ドラマで、第1話の再生回数はすでに100万回を突破!
音声と筋書きは『きかんしゃトーマス』そのままに、俳優が演技を合わせる“アテフリ”で再構成。原題「あなにおちたトーマス」は「ソシャゲ沼に落ちたトーマス」に、原題「トーマスとうわさばなし」は「トーマスとリストラの気配」へと生まれ変わり、十升(トーマス)や後藤(ゴードン)らがサラリーマン社会で奮闘する物語へと仕上がっています。
絶妙な“アテフリ”が癖になる本動画について、企画制作したクリエイティブディレクターのクドウナオヤさんと、プロデューサーの岡本賢人さんに制作秘話を伺いました。
――本来は子供向けである『きかんしゃトーマス』を、“サラリーマン”というテーマにした理由を教えてください。
クドウナオヤさん(以下、クドウ):僕は今30代で、幼少期に『トーマス』を親と一緒に見て育ちました。僕と同じように『トーマス』を見て育った世代がいま親世代になって、子供に見せているという構造は昔から変わらないと思うんです。
そこで、親世代に懐かしいという気持ちを呼び起こさせながら、自分の子供にも見せてみようと思ってもらうことを狙いました。社会人がトーマスの話を演じるという構造で、面白おかしくも、社会人への教訓になるような要素を盛り込むことで、トーマスの教育的コンテンツとしての発見となるような工夫を凝らしました。
――長い歴史を持つ『トーマス』には多くのエピソードがあります。どの話をドラマにするかという選択は難しかったのでは?
クドウ:まずは全シーズンをチームメンバーで分担して見直し、この話だったら社会人の教訓にしやすいかなという話をリストアップしていきました。トーマスたちって実は、毎回“みんないいやつ”なだけじゃないんですよね(笑)。へそを曲げたり足を引っ張ったりするエピソードを人間に置き換えてもチャーミングに見え、かつ学びやユーモアがある回の話に絞っていきました。




