『きかんしゃトーマス』が“サラリーマン”になった!? 半沢直樹ばりの顔芸が超笑える!
――原作では「汚い溝に落ちる」だった言葉がテロップでは「深夜残業をする」になっていたり、「考えておこう」が「ほおっておこう」になっていたりとセリフの変換も秀逸でした。会社員に置き換える際、参考にしたものはあるのでしょうか?
クドウ:僕も監督も元々会社員なので、“サラリーマンあるある”を散りばめたという感覚に近いですね。第1話の「ソシャゲ沼に落ちたトーマス」なら、勤務中にスマホをこっそり見ちゃうよねとか、第2話の「社員用トイレのもめごと」(原題:きかんこのもめごと)も男性トイレの個室って昼時は篭っている人が多いのか、けっこう埋まってるよね、みたいな会話から生まれていきました。
――第3話での「羊たちが草を食んでいる」の変換が「ジンギスカンがいい感じに焼けて草」なのは予想外でした(笑)。
クドウ:そうですね(笑)。SNSで反応してもらいやすいようネタとして入れたものもあります。例えば「それはいいね」という言葉を置き換える必要はないんですが、あえて「アグリーです」と、IT業界の人が面白がってくれそうな言葉を設定しています。1話からずっと同じ温度感で続けると失速する可能性もあるので、後半にいくにつれ監督と頭を悩ませながら、強引にこじつけたりとエスカレートさせていきました。
――俳優さんたちも話数が進むにつれて、どんどん元のキャラクターに似てくるように感じます。
岡本賢人さん(以下、岡本):最初にクドウさんから企画をいただいた際、「これはどれだけキャラクターに寄せられるかがポイントになるぞ」と感じたので、キャスティングにはかなり力を入れました。イメージとしてドラマ『半沢直樹』シリーズのようなこってり感を出したい、と監督からも要望があったので。
顔面に力がありながらコミカルで大げさな演技ができる人という前提で、舞台等の第一線で活躍されている方をほぼ一本釣りに近い状態で依頼しました。顔の造詣が似てるというのも大事な点ではありますが、演じるうちにより近づいてくるのではと。





