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生死をさまよった出産時に電話が繋がらない夫。後からわかった呆れた事実とは…

ブザーに手が届かない!

ナースコール院内はさらに慌ただしくなり、運ばれてきた外国人の妊婦さんに日本語が通じず、苦労している様子…。 「その方が『help me』と叫んでるのが何回も聞こえてきて、海外に行ったことのない私は呑気に『本物の“help me”を聞いたな』なんて思ってました」 その時でした。Sさんのお腹がキューーーッっと一気に凹んでしまうような感覚になり呼吸が出来なくなったのです。看護師さんを呼ぼうと思って手元のブザーを探すも、ベッドを起こしていたせいで、ベッドの後ろにブザーがいってしまっており、届きません。 「呼吸も出来なくなっているので声も出ず、もうダメだと思った瞬間に、待機室と分娩室の間の扉がバーンと開きました」

まだ繋がらない夫

看護師さんが、慌ただしくSさんの元に駆けつけ、色んな機器を体に付けて行きます。 「気が遠くなり始めました。すると看護師さんが私の名を呼び、『ご主人に連絡つかないんだけど!他に連絡つくとこない?』と聞かれ、意識が薄れる中、主人の実家の番号を言いました』 そして、「旦那さんと連絡ついたよ。すぐ来てくれるからね」と言う看護師さんの声を聞き、Sさんは意識を失いました。
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緊急手術をすることになり…
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