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今年こそ“やせ体質”に。空腹もツラい運動もガマンしない方法を、医師が教えます

年末年始に食べ過ぎて、「今年こそダイエット」と決意するけど続かない。毎年これを繰り返している気がします……。
つらいダイエット

画像はイメージです

ダイエットは、食事制限で摂るカロリーを減らすか、運動して使うカロリーを増やす、この二択しかない――と思いがち。ですが、人体はもう少し複雑なようです。 「自律神経と腸内環境が整うと太りにくくなります。『まさか!』と思うかもしれませんが、本当です」と言うのは、自律神経研究の第一人者・小林弘幸先生(順天堂大学医学部教授)。 たしかに、ちゃんと食べて、特別な運動もしていなのに、太りにくい“やせ体質”の人っていますよね。あれは自律神経や腸内環境と関係があるのか……? 小林先生と、腸活女王・加治ひとみさん(アーティスト、モデル)の共著書『かぢ習慣 自律神経と腸活で「なりたい自分」に』には、その“やせ体質”になるメカニズムが解説されています(以下、同書から小林先生の解説を抜粋)。
加治ひとみ 小林先生

加治ひとみさんと小林弘幸先生

いま注目の「短鎖脂肪酸」を大腸内で増やすと太りにくい

<自律神経と腸内環境が整うと、なぜ太りにくくなるのでしょうか。 それには、「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」が大きく関係してきます。短鎖脂肪酸は大腸の腸内細菌が作る、体に役立つ酸のことで、いくつかの種類が発見されています。 そのうち、プロピオン酸と酪酸(らくさん)は体の脂肪細胞のセンサーに、「これ以上、脂肪を取り込むな」という指令を出します。脂肪細胞はその命令を受けて、脂肪の取り込みを抑えるので、太りにくくなるのです。 同時にプロピオン酸と酪酸は交感神経にも働きかけるので、心拍数や体温といった基礎代謝が上がります。すると消費カロリーが増え、太りにくくなるわけです。 さらに、短鎖脂肪酸は腸管ホルモンの分泌を促します。満腹感が続くので、食べすぎを防ぐことができます。 トリプル効果でやせ体質になるのです。

どうすれば短鎖脂肪酸が増えるの?

ちなみに、短鎖脂肪酸には免疫力を高める働きもあります。短鎖脂肪酸が大腸で作られると、腸の活動が活発になります。腸の粘膜のバリア機能が高まり、細菌や病原菌をブロック。さらに免疫細胞を増やして、アレルギーを改善してくれます。 短鎖脂肪酸は大腸内の細菌が作るものですから、残念ながら、短鎖脂肪酸そのものを食べ物から摂ることはできません。腸内細菌のエサになる水溶性食物繊維(海藻や大麦など)やオリゴ糖を摂って、善玉菌を増やしましょう。また、ビフィズス菌入りの食品や、酪酸菌のサプリメントを摂るのも、ひとつの方法です。>
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具体的には、何を食べればいいの?
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かぢ習慣 自律神経と腸活で「なりたい自分」に

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