
――餅ちゃんは今何歳くらいなのですか?
竹内「今、飼い猫になって6年くらいです。年齢もそれくらいじゃないかと獣医さんにも言われました。もう一匹、同じ年頃の海苔(のり)という黒猫もいるんです」

海苔ちゃんと餅ちゃん
――白猫の餅ちゃんと黒猫の海苔ちゃん!名づけが絶妙すぎます!
竹内「ただ、実をいうと餅と海苔は私が飼っているわけではないんですよ。隣の家に住んでいる親戚の叔父さんが飼っている猫なんです。私は毎日様子を見に行っている、セカンド飼い主の位置づけです」
――そうだったのですか。確かに最近ペットの飼い主の高齢化問題も耳にします。セカンド飼い主という立ち位置も大事ですよね。
竹内「叔父さんは今75歳で、飼い主としてはなかなか厳しい年齢なんですよ。私だけでなく母も面倒をみているので、みんなで飼っているという方が正しいかもしれません」
――餅ちゃんと海苔ちゃんはどういう経緯で竹内さんの叔父さんのところにやってきたのですか?
竹内「もともとは庭に遊びに来てた通い猫です。いつも二匹一緒だったので、もしかしたら兄弟なのかもしれません」

――あんな正反対の色で兄弟ってことあるんですか?
竹内「私もありえるのか?と思ったんですが、二匹で現れたしオス同士だし、兄弟じゃないと関係としておかしいですよね。不思議に思って獣医さんに聞いてみたら、お母さんは同じだけどお父さんが違うんじゃないかと。はっきりとは言えないですが、可能性は高そうです」

――なるほど。猫って一度の妊娠で別のオスの子を身ごもることもできるって聞いたことがあります。では、通い猫から飼い猫にクラスチェンジしたきっかけは?
竹内「ある日海苔の方が庭で死にかけているのを発見しまして。保護して病院に連れていって、絶対に死ぬとまで言われましたけど何とか息を吹き返したので、そのまま飼い始めた感じですね」
――あれ?保護したのは海苔ちゃんだけですか?
竹内「病院で海苔にどうしても輸血が必要になって、『白猫の血を貰(もら)えれば!』と餅も急きょ捕獲しました。餅の血を輸血した途端に海苔が復活してホッとしたんですが、飼い始めたら餅だけがどんどん丸くなっていって……」