休載も冨樫さんの体調不良とのことでしたが、やはり筆跡にも見えています。
元気がなくなる、心身の体調が悪いときは字がつぶれたり、線がぶれたりします。

冨樫さんの字を見ると、「週間」や「皆」、「落」、「書」などの字の中にある「日」や「口」がつぶれており、直線もやや歪んでいるところがあります。もしかすると、イラストにあるように横になって書いているからなのかもしれませんが、やはり体調の不安は見え隠れしている印象です。
また、「口」の大きさは元気のバロメーターと考えられており、大きく書く人は若々しく、エネルギッシュな人が多いです。逆に小さく書く人は消極的なところがあったり、元気がなくなっていたりする傾向があります。冨樫さんの字の「固」「倍」などは「口」の字が小さいので、活力が低下気味なのかもしれません。
もんがまえの字の下を末広がりに書く字は「弘法型」と呼ばれ、開運の筆跡と考えられています。下を広げて書くことで、安定した印象の字になるのですね。

冨樫さんの字も「開」「間」などを見ると末広がりに書かれています。
「弘法型」の字を書く人は、人生で選択を迫られたときも安定した道を選び、無理をせず着実に進められます。冨樫さんも、休載という苦しい選択をしつつも、体調を鑑みて着実に続けられる方法を選んだのかもしれません。
ちなみに、もんがまえの下を閉じ気味に書く人は尻つぼみ型で、何事もいいところまでいっても何らかの要因でうまくいかなくなる、飽きっぽいという傾向があります。また、平行四辺形のようにどちらかに倒れるように書く人は、あえて危険な道を選ぼうとする「悲劇のヒロイン型」です。