Entertainment

「芸人にリスペクトがない」お笑い賞レースが“改悪”で物議?M-1卒業組の活躍の場は

密かな人気の『お笑い成人式』。『Be-1』では45歳の優勝者も!

 ベテラン芸人の救いとなるはずだったG-1改め『崖っぷちNo.1グランプリ』、そのルール変更にがっかりした人も多いかもしれません。ですが、ベテラン向けの賞レースと言えば『崖っぷちNo.1グランプリ』以外にも複数あります。  まず今年第4回を迎える、芸歴20年以上が対象のその名も『お笑い成人式』(BSフジ)。今年もますだおかだ・岡田圭右さんが司会をつとめ、同じくますだおかだの増田英彦が審査委員長、スピードワゴンも審査に加わり、1月7日にその模様がBSフジで放映されました。
画像:BSフジ『お笑い成人式202』公式サイトより

画像:『お笑い成人式202』BSフジ公式サイトより

 ちなみに第2回&第3回を連覇した磁石は、第1回『G-1』の優勝者。『エンタの神様』(日本テレビ系)や『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)で名が知られる第1回優勝のマシンガンズといい、ネタに定評がある実力派が集う大会として徐々にその権威も高まっていると言われています。  そして今年で3回目を迎える芸歴11年目を迎える、ピン芸人の大会『Be-1グランプリ』も忘れてはいけません。第1回は『ぐるナイおもしろ荘2022』や『有吉の壁』(ともに日本テレビ系)でも脚光を浴びた当時45歳の芸人・野田ちゃんが優勝し、今年も開催が宣言されています。
画像:『Be-1グランプリ2022』公式サイトより

画像:『Be-1グランプリ2022』公式サイトより

 何かと批判の多い『崖っぷちNo.1グランプリ』のリニューアルではありますが、他の賞レースと差別化を図るためなら仕方ないのかもしれません。テレビ的に説明しやすいキャラクターを抜擢(ばってき)する、賞金の高い賞レースと考えたほうがいいでしょうね。

東野幸治司会『THE SECOND』からのスター誕生に期待!

 前述の『崖っぷちNo.1グランプリ』『お笑い成人式』『Be-1グランプリ』と、現在、群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)状態のベテラン芸人向けの賞レースですが、これらの大会にはお笑い界の雄、吉本興業からの積極的な参加はありませんでした。あったとしても数組であり、個人参加と言ってもいいような状況でした。  しかし昨年末、結成16年以上を対象とした『THE SECOND~漫才トーナメント~』を開催するとフジテレビが発表。  5月に放送予定の決勝トーナメント司会が東野幸治さんということから、吉本興業も会社をあげて協力するものになるでしょう。したがって、吉本からのエントリーも多数あるということが見込まれています。  すでに1月15日時点でジャルジャルやランジャタイ、金属バット、かもめんたる、トータルテンボス、流れ星☆、プラス・マイナスなど有名どころの芸人たちも参戦を表明。さらにタイムマシン3号が有吉弘行のラジオ番組で優勝宣言をするなど、さっそく盛り上がりを見せています。はたして、4大賞レースに名を連ね、ブレイクにつながるスターを生み出すことができるのか、今後の動きに期待ですね。
次のページ 
今後、賞レース自体の価値はどうなっていく?
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ