「アプリは遊び目的の人がいるって本当なんですね。1人目は楽しく話せたんですが、初対面でキスされそうになりました。2人目の人も、LINE交換してから家に来ないとか言ってくるので関わるのをやめました。3人目は写真と別人でびっくりしました。昔の写真で登録していたのか、太っているんです。
それから4人目は、
デートが学生みたいな居酒屋だったんですよ。海鮮が好きって言ったらお店を探してくれたんですけど、
私はブーツだったのに、ブーツを脱ぐお店でした。しかも、ブーツをいれる下駄箱がなかったんです。普通はデートなんだからそういうのも気づかいますよね。寒いのに駅前集合だったし、駅からわりと歩くお店でした。
元カレは話していて楽しかったし、お互い食べることが好きだったので色々なお店に行ったんです。そういう男性が合うと思うんですけど」
20代の頃の元カレと比べると、どの男性もかすんで見えるようでした。元カレのような男性で結婚願望がある男性はいないわけではないかもしれないけれど、彼らは人気が高いです。
コスメなら、年齢が上がるとともに高品質ないいものを買うことができる。なのに、出会える男性となると、30代になると“質”は落ちるように感じるのです。
20代でそこそこ恋愛をしてきて未婚のまま30代になってしまうと、この現実を受け入れにくいと思います。
デートの満足度を高めたいなら、女性がお店を決めてもいい
私は、彼女の中の優先順位を確認することにしました。
「舞さんは楽しいデートがしたいのですか? 結婚したいのですか? 元カレは結婚願望がなくて別れたのですよね。結婚したらそんなに外食もしなくなると思うんですけど、相手に何が大事なんでしょうか?」
「楽しいデートじゃなくて、結婚したいんです。でも、遊び目的の人やモテなさそうな男性にしか会えなくて」
「モテなさそうな男性の何が問題ですか?」
「
気遣いしてくれなくて、段取りが悪くて呆れるんです。デートで冬なのに、外で待ち合わせとか、ブーツを脱ぐお店とか……もう少し考えたらわかると思うんですけど」

「それなら、舞さんがお店を探して提案しましょう。男性で女性をリードできる人は結婚しているか、ただ女慣れしていて結婚するつもりがないかじゃないでしょうか。
男性は女子会とかもしないし、知っているお店のレパートリーなんて女性の10分の1ぐらいですよ。ラーメン屋とチェーン店しか知らない男性も多いし、それでもお店を探してくれたんですよ。食べログでお店を探しても、靴を脱ぐかどうかまで書いていないし分からないですよね」
極端な話、お店のセレクトで合格するのは遊び目的の男性ばっかりになってしまいますよ、と私は舞さんに伝えました。
「楽しませてもらえるつもりでいないで、
楽しいデートは二人で作るつもりでいましょう」
「好きになれば別ですけど、
好きでもない男性にそこまでやらなきゃだめですか?」