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NHK『大奥』は男色事情が気になる。片岡愛之助の“BLハーレム状態”に妄想も

 すでに二宮和也と柴咲コウ主演で2010年に映画化されている“男女逆転”の大奥物語を再ドラマ化した『大奥』が、毎週火曜日よる10時からNHKで放送されている。
大奥

水野祐之進(中島裕翔)©NHK

 第1話「8代 徳川吉宗 × 水野祐之進 編」で主人公・水野祐之進を演じたのは、「Hey! Say! JUMP」の中島裕翔。大奥に上がった祐之進が仕える8代将軍徳川吉宗役に冨永愛。このふたりの対象的な美しさが織りなす禁断の物語が描かれる。 「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健にとっては喉から手が出るような題材。祐之進を取り巻く“大奥事情”を確認しながら、ここぞとばかりにBL的な妄想を楽しんでみたい。

男性の主戦場となった大奥

 時は江戸、8代将軍徳川吉宗の治世。吉宗といえば、貧乏旗本の身分を借りて城下へ飛び出し悪玉を成敗する『暴れん坊将軍』のイメージが強い。暴れん坊将軍を演じていたのは、ザ・侍顔の松平健だった。  当時から世界的な大都市だった江戸を統治するのは、もはや男性の権力によってではない。謎の疫病によって若い男性の人口が女性の4分の1にまで減少。男性は存在が重宝される代わりに、女性のための“種付け”役でしかなくなる。そうした情勢の中、大奥は男性の主戦場となる。  江戸中から美男子が集められた大奥が仕えるのはもちろん将軍だが、将軍・吉宗に扮するのは、艶やかな着物に身を包んだ冨永愛だ。松平が体現した破天荒キャラと城下を偵察する吉宗像を引き継ぎながら、冨永ならではの凛とした佇まいに目を奪われる。

中島裕翔の肌白さ

 種付け役になった男性たちはこぞってお金を持った女性たちに身を売るようになるが、ひとり水野祐之進(中島裕翔)だけは剣術を極めた武士の心を固く守っていた。が、働き手が減った実家は貧乏旗本。吉宗が旗本になりすました松平のように中島裕翔もまた正義感たっぷり、凛々しく精悍(かん)な表情で、侍姿が似合うこと!  印象的なのは中島の肌の白さだ。第1話冒頭、道場で剣術の稽古をする祐之進の袴の裾から白い足がちょっと覗ける。中島君ってこんなに足が白いんだなと思っていると、祐之進の幼馴染で彼に好意を抱く信(白石聖)が持ってきた白飯お握りをぱくつく姿がすぐあとの場面に挿入される。  中島裕翔の肌白さ、どうやらこれは単なる見た目の印象だけでなく、物語冒頭の重要な推進力にすらなるようだ。
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大奥に上がる前、最後の純白を捉えるカメラ
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