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NHK『大奥』は男色事情が気になる。片岡愛之助の“BLハーレム状態”に妄想も

藤波をキングとする大奥ハーレム

大奥総取締・藤波(片岡愛之助)©NHK

大奥総取締・藤波(片岡愛之助)©NHK

 さてさて、そろそろ気になってくるのが、男性ばかりの大奥で繰り広げられる夜の物語である。大奥内、どこを探しても男だらけということは、夜のお伴の対象は自然と男性になる。将軍に会うことすら出来ない御目見え以下の若衆なら、なおさらのこと。足の毛を剃れと言われたからかいはほんの序の口だった。  城内が寝静まった頃、先輩若衆たちがいそいそ起きてきて祐之進の元に忍び足で潜り込もうとする。初日から同性に初夜を奪われるとは想像もしていなかった祐之進は今度こそ刀を抜こうとするが、これもまた間一髪。とにかく大奥内には男色が当たり前のように繰り広げられているらしいことはわかった。  で、先輩たちの夜のいたずらなんてのも序の口だった。大奥のトップに君臨する総取締の藤波(片岡愛之助)は、筋金入りの男色家だ。廊下で床拭きする祐之進に目を付けていやらしい視線を注ぐ。  終始むっつりスケベな表情を浮かべて、大奥内の美男子たちを品定めして、気に入った者は手込めにする。彼の側近である柏木(井上祐貴)はしたたかにこびて藤波の寝床で毎日夜を伴にしている。そうした男色絵図は、まるで藤波をキングとする大奥ハーレムのようだ。

大奥内での男色事情が描くボーイズラブ

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1月24日放送の第3話より ©NHK

 柏木は、自分よりも容姿端麗な祐之進が入ってきたことで、藤波からの寵愛を奪われるのではないかとすこし心配したりする。藤波の部屋に呼ばれ、祐之進が思わぬ昇格を告げられる場面では、藤波がとにかくベタベタ祐之進の身体を触り、これはいよいよ“お手付き”祐之進になってしまうかとドキドキした。  結果的に祐之進が藤波のお手付きになることはないのだけれど、大奥内での男色事情が描くボーイズラブ的な展開に鼻血ブウした視聴者は多いはず。実際にはそうはならなくても、ボーイズラブな大奥内では自由な妄想(豊かな想像力?)が許されている。たとえば中島裕翔が片岡愛之助に抱かれて、中島くんの白い足まで裾を捲り上げたり。なんてBL的な妄想も江戸の遊び心かと。  そんなBL的な妄想のある、なしに関わらず、次回、第3話「三代将軍家光・万里小路有功編」は2023年1月24日よる10時より放送される。今度は福士蒼汰演じる有功と堀田真由演じる家光との秘事が楽しみである。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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