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「ガンプラ捨てられ夫」に見る夫婦間のギャップ。“うちは大丈夫”と思う人こそ危ない

「俺はやってる」がいかに頼りないか

 現在放送中のドラマ『忍者に結婚は難しい』(フジテレビ系)の1話の冒頭では、草刈蛍(菜々緒)が夫である悟郎(鈴木伸之)への不満を口にするシーンがある。「『ゴミ捨てはしてる』って自慢気に言うんですよ?『ゴミの日に家中のゴミを集めた袋を玄関に置いてるのは私だよね?あなたはそれを持ってってるだけ』って言ってもキョトンとしてる」と憤怒。このように家事育児の取り組みにおける認識にギャップがある夫婦は珍しくないのではないか。 ゴミ捨てをする男性 実際、ビースタイルグループが2023年1月に就労志向の既婚女性554人を対象に実施した調査結果*によると、「2022年を振り返って、夫は家事・育児に十分取り組んでいたと思いますか?」という質問に対して、「家事・育児を少しは行っていたが不満」(40.8%)、「家事・育児を全く行っておらず不満」(12.8%)と回答。半数以上が夫の家事・育児への取り組みに“不満あり”と感じている。

夫がしている家事と、妻がやってほしい家事のギャップ

 この調査で注目すべきは、夫の家事・育児に対する「取り組み不足度」だ。夫が「取り組んだこと」と、妻が「夫が取り組んだほうが良いと思うこと」に、かなりのギャップがあるのだ。
『夫の家事育児2022』調査

出典:株式会社ビースタイル ホールディングス『夫の家事育児2022』調査

 子持ちの既婚女性に「夫が積極的に取り組んでいたこと」を聞くと「ゴミ出し」(43.7%)が最多。次いで「買い物」(36.7%)、「掃除や片づけ」(36.7%)が続く。一方、「もっと積極的に取り組んだほうが良いと思うこと」については「掃除や片づけ」(39.5%)、「名もなき家事全般」(34.6%)、「料理」(28.2%)と「掃除や片づけ」以外は被りはなし。  ドラマの悟郎をはじめ、夫が大活躍している業務「ゴミ出し」(20.0%)は5番目であり、求められている家事、やったら感謝される家事かと言えばそうではなさそうだ。 【関連記事】⇒「子連れスタバ」論争はなぜ起こった?“ただの質問”に批判が殺到したわけは
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本当にしてほしいことはもっと他にある
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