S悟さんも玲子さんの態度に戸惑っている様子でしたが、ギクシャクしたまま2人はホワイトデーに例の中華料理店に行きました。
「結構前からお店の予約は入れていたので、ここはスムーズに約束することができてよかったのですが、また以前のように自然に話せるか不安でしたね」

するとS悟さんが席についたと思ったら、すぐに立ち上がって『きっとチョコの件で怒らせちゃったんだよね。実は、友達に自慢したいとかあの話は全部嘘で、ただ玲子さんからチョコがもらいたくて、話す“とっかかり”が欲しくて…ついダマしてしまいました!ごめんなさい!』と深々と頭を下げられたそう。
「えーっ!とビックリしましたが、それよりお互いに思いを寄せ合っていたと分かって最高に嬉しかったですし、一気に心が晴れてホッとしました」
そして自分が嫌われていなかったと分かったS悟さんが、すぐさま交際を申し込んできたので玲子さんも即OKしました。
「本当に恋人同士になってから食べる高級中華は格別でしたね(笑)私達はどちらも中学生みたいなマインドなので背伸びしないで自然体で付き合っていこうねと話し合いました」
そして一年が経ち、まだまだ2人は順調に交際中です。
「今年はS悟に手作りチョコをリクエストされています。また中学生みたいなお願いだなと思いましたが、しっかり応えてあげようと思っています」
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<文・イラスト/鈴木詩子>
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
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