――松本さんご自身についてもお聞かせください。同世代の読者が多いです。松本さんご自身は、年齢を重ねることへの実感はまだこれからかと思いますが。
『みんな生きている ~二つ目の誕生日~』より
松本「感じてますよ!
数年だけで、私、(役で)子どもを12~13人生んでますからね(笑)。一番上の子なんて二十歳とかですから。自分的にはまだまだ子どものつもりなんですけど。でもそういった役ができる年にも、見た目にもなってるわけです。ならばそれも楽しみのひとつだ!と考えています。
年齢を重ねていくって、その年齢にしかできない役ができるようになるわけですから。その年齢にしかできない生き方とか。それは職業関係なくそうですよね」
『みんな生きている ~二つ目の誕生日~』より
――現在とてもお忙しいと思いますが、ライフワークバランスについてはどうお考えですか?
松本「
それは正直、9対1くらいです。仕事が9。だって仕事したくて仕方なかったわけですから。もともと22歳でデビューして、それまで地元で社会経験もして、それからもアルバイトもたくさんしてきて、いろいろなことを経験してきました。2年後、10年後、明日だってどうなるか分からないですが、いま自分のやるべきことをやって、誇りを持てていたら、また仕事がない時期が来たとしても、そのときには考え方も違うだろうと思います。
何より、今はアウトプットの時期だなと。これまでに結構インプットはしてきたと思いますし。まだまだ足りないとは思いますが、でも表現として出していって、それを面白いと言ってもらえたり、響きましたと言ってもらえたら十分です。この作品も少しでも琴線に触れてもらえたら嬉しいです」
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『みんな生きている ~二つ目の誕生日~』より(以下同じ)
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(C) 2022「みんな生きている ~二つ目の誕生日~」製作プロジェクト
<撮影・文/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi