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冬の恋愛ドラマベスト3。“NHKの本気”も圧巻だけど、一番沁みた名作は

ミステリーと恋愛を見事にかけ合わせた

佐藤健が幽霊というのだから、ファンタジー要素が強いかと思いきや…回を追うごとに、直木の死の謎に迫っていくサスペンス展開に。そこに、幽霊になった人、幽霊が見える人、幽霊が見えない人という奇妙な三角関係が絡み合います。全く別モノですが、ドラマ『最愛』(2021年・TBS系/吉高由里子主演)にのめり込んだときの感覚を思い出しました。
特に秀逸だと感じたのは、幽霊の存在を信じたくなるような心情描写の数々です。 最初は当然信じられないけれど、徐々に幽霊である直木の存在を感じ、幽霊でもずっとそばにいて欲しいと願う悠依。一方、幽霊であってもそばにいたい…けれど、幽霊であるがゆえに悠依に何もしてあげられないことに苦悩する直木。自分しか知ることのできない、ふたりの深い繋がりを目の当たりにして熱くなる魚住。それぞれの気持ちがわかる描写が散りばめられており、感情移入が止まりません。第8話で、恐らく別れを悟ったであろう悠依と直木のキスシーンはせつな過ぎて…涙なくしては観られませんでした。 残すところあと1話。事件の真相と同時に、3人がどのような結末、そして未来を選択するのか見守りたいと思います。

星降る夜に

最後の作品は、筆者が個人的に超好みだったラブストーリー『星降る夜に』(テレビ朝日系、火曜夜9時~)です。優秀な産婦人科医である一方、大学病院時代のある出来事をきっかけに感情を表に出せなくなった雪宮鈴(吉高由里子)。音のない世界で自由に生きる遺品整理士・柊一星(北村匠海)。命の“はじまり”と“終わり”に関わる対象的なふたりが偶然出会い、恋を育んでいく物語です。
『星降る夜に』

画像:テレビ朝日『星降る夜に』公式サイトより

はじめ、キャンプ場でソロキャンを楽しんでいたふたりが遭遇し、急にキスしたときは「そんなバカな!」と突っ込んでしまいましたが、そんな展開も納得してしまうほど。登場人物一人ひとりの人物像が綿密に練られた脚本で、鈴と一星だけでなく、ふたりを中心に繰り広げられる人間ドラマから目が離せなくなりました。
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泣けなくなった大人のための癒やしドラマ
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