元『PINKY』モデル・木下ココが40歳を迎えた心境を語る「老いをポジティブに受け止める」
ポジティブになれなくても大丈夫
――どうしてもポジティブになれないときもあると思うのですが、そんなときに有効なマインドの保ち方はありますか? 木下:私が心がけているのは、運動することと人に話すことです。運動は発散できると同時に、その瞬間に集中できます。違うことに目を向けることが大切だと思っていて、1つの悩みに止まってしまうとどんどん視野が狭くなり、いろんな考えが浮かばなくなってしまいます。目を一旦違うところに向けて、また戻ってきたときに、その悩みを違うように受け取れることもあると思います。 ――人と話すことが大切なんですね。 木下:私は仲のいい友人にとにかく話します。自分が思いっきり甘えて、ダメなところや自分の嫌なところを含めすべて吐き出します。もちろんその分、相手のグチもいくらでも聞きます。 そういう関係性の友人がいるので、普段は自分がたとえネガティブマインドのときでも、相手にそれを移さないよう、ネガティブな発言をしないようにしています。それはSNSの投稿でも常に意識していることです。
誰でも簡単に始められる「ながらストレッチ」
――これなら気軽にストレッチできそうです。 木下:私もストレッチの時間を作ろうとすると、面倒くさいと感じてしまいます。体作りをしようとしても、相当高みを目指している人でないと続けられないのが現実なので、パソコンや読書しながらでもいいので、無理のない程度に始めることがポイントです。 たとえば、長時間パソコンに向かっていると徐々に猫背になってしまいますよね。そういうときは背中の後ろに両腕をもっていくだけで、背筋が伸び、肩甲骨がほぐれます。「ながらストレッチ」はラクなのでおすすめですよ。 ――無理しないことが継続につながりそうですね。 木下:私もいつも100%を目指してはいません。頑張ろうと思うと、自分が完璧にならなければいけないとプレッシャーをかけすぎてしまうことがあるので、自分ができる範囲でやるくらいがちょうどいいと思います。基本、人間は面倒くさがり屋なので、そこを受け入れることが大事なのではないでしょうか。 <取材・文/Honoka Yamasaki>
山﨑穂花
レズビアン当事者の視点からライターとしてジェンダーやLGBTQ+に関する発信をする傍ら、レズビアンGOGOダンサーとして活動。自身の連載には、レズビアン関連書籍を紹介するnewTOKYOの「私とアナタのための、エンパワ本」、過去の連載にはタイムアウト東京「SEX:私の場合」、manmam「二丁目の性態図鑑」、IRIS「トランスジェンダーとして生きてきた軌跡」がある。また、レズビアンをはじめとしたセクマイ女性に向けた共感型SNS「PIAMY」の広報に携わり、レズビアンコミュニティーに向けた活動を行っている。
Instagram :@honoka_yamasaki
Instagram :@honoka_yamasaki
1
2


