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“ネコハラ”を受けられるコワーキングスペースが最高!オーナーの深い猫愛があった

ヨガを中断して撮影会が始まる“ネコハラヨガ”も開催!

 鍵山さんはよりネコハラを楽しんでもらうため、ユニークな企画も開催。過去に大盛り上がりとなったのが、ネコハラヨガです。
「ネコハラヨガはその時、コワーキングスペースにいる猫によって雰囲気が変わります。子猫が多い時期は参加者の体に乗ったり、服の中に入ったりと触れ合いが多め。子猫が少ない時期は、猫に見守られながらのヨガになります」  参加者は猫が近寄ってくると大喜びし、ヨガを中断して撮影会。微笑ましい交流を見て、鍵山さんは目を細めました。 「猫も人も楽しそうだったので、一度開催した編み物教室も定期的にやっていきたいと思っていますね」  企画盛りだくさんの「coworking space necohara」では、肝となる譲渡も進んでいます。  一般的な譲渡会では慣れない環境の中、参加する猫たちが緊張し、本来の魅力を伝えられないこともありますが、いつも暮らしている空間での譲渡であれば、ありのままに近い姿を見てもらうことができるため、里親の決定に結びつきやすいのではないかと鍵山さんは考えています。

「necohara」が広く知られることで行政を動かしたい

 行政を動かして、1匹でも多くの猫を幸せにしたい――。そう思ってもいる鍵山さんの目標は、別の場所に同じコンセプトの店舗を出すこと。 行政の協力が不可欠「都市部では保護猫活動に取り組む方が多く、意識醸成もされていますが、田舎はまだまだで、行政としての取り組みがないところもあって…。数に差はあっても、保護猫の課題がないところはない。保護猫の問題を解決するためには行政の協力が不可欠です」 「necohara」が広く知られることで行政を動かしたい だからこそ、自分たちの活動が取り上げられることで、これまで表に出てこなかった部分が露わになり、行政にも課題意識を持ってもらえたら嬉しい。そう語る鍵山さんは猫たちが安心して暮らせ、里親に出会え、猫たち自身が生活費を稼げる自走型のコワーキングスペースを、これからも守っていきます。  無邪気な猫に癒されるネコハラ体験、ぜひ一度楽しんでみてはいかがでしょうか。 <取材・文/古川諭香>
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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