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広告代理店で働く彼の正体を知って驚がく、超ド級のクズ男だった

彼の正体を知って驚がく

 そんなある日、珍しくすみれさんより早く外出した彼。後から起きたすみれさんは、リビングテーブルの上に彼の財布があることに気づきます。
(すみれさん提供写真)

(すみれさん提供写真)

「とりあえず玄関に置いておこうと財布を手に取ったら、手元がくるって足元に財布を落としてしまったんです。そうしたら、床に落ちた財布の中から数枚の名刺が飛び出して、慌てて名刺を拾ったんですが、なんとその一枚が彼の顔写真の付いたホストクラブの名刺だったんです…」  次の瞬間、玄関のドアが開く気配を感じて、思わず名刺の写真を撮ってリビングテーブルの上に財布を戻しクローゼットに隠れたすみれさん。その後、すぐに「すみれ、いる?」と玄関の方から声がしたかと思うと、すぐに寝室まで来て再度「すみれ?」と声を掛けた彼。その後、しばらくして彼のスマホの着信音が鳴りました。  電話している彼に見つからないように、真っ暗なクローゼットの中で息を殺していると、耳を疑う内容が飛び込んできます。 「あー彼女? 今は家にいないっぽい。昼職だし。彼女っていうかセフレだよね、おれが本命作るわけねーだろ(笑)。ペット飼ってる感覚(笑)、顔も可愛いし。飽きたら追い出すけど」

クズ男とはお別れ。新しい東京生活へ

「今思えば、あのタイミングで電話がかかってきて良かったです。名刺だけでは事実を受け入れられなかったと思うので…あんなクズ男に引っかかった自分が悔しかったです」 クズ男とはお別れ。新しい東京生活へ すみれさんは、彼がまた出て行った後すぐに職場に電話を入れ休暇を申請し、その日のうちに荷物をまとめてアパートから出たといいます。 「やっぱり恋愛は実際に会って育む方が私には似合っているのかも」  オンラインでのコミュニケーションに少しうんざりしたすみれさん。彼のアパートを飛び出し、しばらくは大学の先輩の家に居候していたそうですが、会社からほど近い場所に良い物件を見つけたそうで、本当意味での東京生活が始まったそうです。 ―シリーズ「二度と会いたくない人」― 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック <文/浅川玲奈>
浅川玲奈
平安京で生まれ江戸で育ったアラサー文学少女、と自分で言ってしまう婚活マニア。最近の日課は近所の雑貨店で買ってきたサボテンの観察。シアワセになりたいがクチぐせ。
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