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若いがん患者から、医師が一番聞く“困りごと”とは。お金の負担がさらなる苦しみに

検診も大切だけど、若い人の乳がん検診は要注意

――子宮頸がんについては予防も可能だとか。どんなことに気をつければいいのでしょうか? 清水:子宮頸がんはHPVワクチンの接種によって予防ができます。子宮頸がんワクチンを接種していない方は、特に子宮頸がんの検診を受けることが重要だと思います。検診で早期発見できれば、がんの治療の負担が減らせます。 ――乳がんについては、どれくらいの頻度で検診を受ければいいのでしょうか? バストに手をあてる女性清水:乳がんは女性のがんで最も多く、女性が一生涯のなかで乳がんになる可能性は「およそ9人に1人」といわれています。ただ、あまり若い時からマンモグラフィーを撮ることは、被曝(ひばく)のリスクがあるため勧められません。被曝によって、かえって発がんに繋がってしまうかもしれないからです。

40歳以上の女性は2年に1回マンモグラフィーを

――マンモグラフィーは何歳くらいからが良いのでしょう? 清水:40歳以上の方は2年に1回マンモグラフィーを撮ることが推奨されています。 また血縁者に乳がんや卵巣がんの患者さんが多いのであれば、乳がんや卵巣がんになりやすい遺伝的な体質があるかもしれません。その場合は、家系で一番若くしてがんになった年齢のマイナス10歳くらいから乳がんを意識しておきましょう。 また、遺伝が心配な場合は、「遺伝的カウンセリング外来」を設置している病院がありますので相談してみてもいいですね。
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自分で乳がんに気を付けるためには
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