「レースやリボンがいっぱいついた、淡い色のフリフリ系……いわゆる量産型、というファッションでしょうか。これまでのギャル服とは全く違ったセンスに、実和子はかなり戸惑ったようです。咲ちゃんの服を見て『
何なの、その恰好! ぜんぜん良くない!』『
超ダサい!』と、面と向かって憤慨(ふんがい)していたのを見たこともあります」

しかし、咲ちゃんは実和子さんにそう言われても自分を曲げる気は全くなかった模様。着々と量産型ファッションを極めていく咲ちゃんに対し、実和子さんはついに「そんな恰好の女と一緒に歩くの、恥ずかしいから離れて歩いてよ!」とまで言うようになってしまいました。
「それに加えて、咲ちゃんが推し活に精を出しているのも気に入らないみたいです。実は、若い時の私と実和子はそんなに仲の良い姉妹ではなく……。特に私が中高生時代、バンドやアニメに夢中になっていた時なんか『意味わかんない』と冷たい視線を向けられたものです。
でも今の咲ちゃんって、ほんとに当時の私とそっくりなんですもん。昔嫌ってた姉に娘が似てるってなかなかダメージあるんでしょうね」
ちなみに日名子さん、若い時はパンク系ファッションに身を包んでいたタイプ。ちょっと系統は違いますが、咲ちゃんの好きなファッションにも理解を示すためか、最近はすっかり懐かれているのだとか。

「実和子からすると、それも悔しいみたいですね。
彼女も一緒に出掛けたり、買い物したりできる母娘でありたかったんだと思います。現在、私と実和子の関係性はそんなに悪いものではないので、たまにお茶したりしてますけど、『どうして日名子に似ちゃったのかなぁ……』と悪気なく愚痴られたりしますよ(笑)」