
しかし、そこからがマウンティングの始まりだったといいます。
「ある時、幼稚園のスクールバスが通ったんです。あまり見慣れないバスだったのですが、そこは由香さんの息子が通っていた幼稚園だったようで。驚いて私に『え、知らないの?」と聞いてきました。そこは、読み書きや計算をできるようにすることで有名な幼稚園でした。
さらには子どもが小学校に入学した頃、学級閉鎖に焦り、くもん(公文)の宿題の量もほかの子よりも倍にして熱心に取り組ませたと話していました」
一方で明菜さんの息子は、最近くもんに通い始めたばかり。教室の雰囲気を知るために由香さんに相談したところ、思いもよらぬことを言われたそうです。
「『うちはもう〇レベルまで行っているよ』と、今から始めたら遅いという感じで言われました。確かに息子は、実際の学年より1つ下のレベルからスタートしましたが……。由香さんの息子は小6の算数まで先取り学習をしていました」
明菜さんは、由香さんの家に子連れで遊びに行った時に、子ども部屋を見て教育熱心だと実感したそうです。
「子ども部屋には、毎日の学習予定や日本地図が貼ってあり、歴史の漫画などが並んでいました。『赤ちゃんの頃からフラッシュカードと呼ばれる言葉を覚えるカードを使っていたから、言葉が早かった』と言っていました。フラッシュカードも『3歳からだと遅い』と力説していましたね」
由香さん自身は、マウンティングをしていることに気づいていないため、一緒にいると明菜さんは気分が悪くなるばかり……。
「ある子役タレントを見て、『親が優秀な遺伝子だから、賢い子が生まれる』って言っていたんです。聞いてみたら、由香さんの旦那さんも有名大学の出身でした。
さらに、息子からも由香さんの息子が『SAPIXという有名塾の試験を受けたんだ』と言っていたと聞きました。親子そろって学力が自慢なのだな~と……。由香さんとは距離を置きたいと思って、自分からはメッセしないようにして、学校行事で会っても挨拶だけで済ませるようにしています」
ママ友づきあいは、ある程度知り合ってからじゃないと性格がわからないので難しい……と肩を落としながら語った明菜さん。
もちろん、各家庭によって教育方針は多種多様であり、良いも悪いも他人が評価できるものではありません。しかし、それを相手に押し付けたり、自慢気に語るようなことは、今回のケースのようにママ友関係をギスギスさせるきっかけになってしまうのかもしれません。
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<取材・文/池守りぜね>