年商150億円の女性経営者に学ぶ「メンタルが安定している人の共通点」
年商150億円の売り上げを達成している、女性経営者の金松月(きん しょうげつ)さん。岐阜県にある美顔器に特化した企業「ARTISTIC&CO. GLOBAL」の代表を務めています。金さんは逆境にも怯まない、どっしりと安定したメンタルの持ち主です。そんな強いメンタルは、どのような思考回路の元に成り立っているのか。今回は、金さんがしている“メンタルを安定させる考え方”にフォーカスを当ててみます。
【インタビュー第8回】⇒年商150億円の女性経営者が考える「成長する人に共通する“シンプルな特徴”」
――仕事や人間関係、環境の変化など、生きているとさまざまなストレスにぶつかります。世間では、ストレスによってメンタルの安定が保てずに悩んでいる人も少なくありませんが、金さんはどのようにしてメンタルを安定させているのでしょうか?
金さん(以下、金)「環境や状況に応じて、色々なことは、常に変わっていくものだと思います。ですが、なにか“変化”があった時に、ストレスを感じる方は結構多いですよね。『こうじゃないといけない』『普通はこうであるべき』と自分で決めつけている場合が多いように感じます。自分が決めた範囲や、想定した範囲から外れるようなことに遭遇すると、ストレスを感じてしまうのではないでしょうか。
でも私は、“変化して当たり前”だと思うのです。世の中は常に変化しています。『こうであるべき』と決めつけないことが大切なのではないでしょうか」
――金さんは変化を恐れていないのですね。
金「はい。『変化はチャンス』と考えたらどうでしょうか?例えば、若い頃は体力があるけれど、年齢と共に体力は落ちていきます。でも、その分経験は増えて、要領は良くなっています。変わっていくことは変えられません。それに対して、自分が、柔軟に対応していくことが求められます。変化を恐れず、むしろ『進化』だと思うようにしたらいいと考えます」
――最善を尽くして頑張っていても、悪い方に変化が起きてしまうこともありますよね。そういう時にメンタルに響いて落ち込んでしまう方は多いと思うのです。金さんは、そのような時にどうやって気持ちを保ちますか?
金「逃げずに向き合って最善を尽くしたら、結果が悪くても受け入れられると思うのです。もちろん、嫌なことが起こってしまったら、悲しい気持ちになります。自分の努力が全て報われるとは限りません。そんな時、悲しいものは悲しいと、受け入れるようにしています。まあ、私の場合はすぐ『悲しんでもしょうがない』と考えるので、立ち直るのも早いのですけど……。
悲しい気持ちの時は、泣いたら恥ずかしいとか心配をせずに、気が済むまで落ち込んだらいいと思うのです。自分の気持ちに素直になって受け入れて、しっかり向き合わないと、ずっと過去に縛られることになってしまうかもしれません。大変なことでも、時間が経ってみると実はそこまで大事でもなかったりして、後から笑い話になったりもしますよね」
変化はチャンス

金松月さん
「悲しい」という気持ちを受け入れる
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